◇会話文 | ナノ



浴衣

宍「よっしゃー!5匹もとれたぜ!(大胆な動きでの金魚すくい後)」
長「すごいです宍戸さん!…あ、」
宍「ん?」
長「宍戸さん…襟元が…」
宍「あー。裾の方もしゃがんでたからぐっちゃだな;(裾チラッ)」
長「(な、生足!!)宍戸さん!そんな格好じゃ歩けませんよ!直すから来て下さい!」
宍「ちょっ…(は?そんな格好じゃ歩けないって…なんだよ。おまえが見たいっていうから着て来たのに)」


――人気のない境内


長「じゃあ宍戸さん、襟元…失礼しますね?(ドキドキ)」
宍「…。やりたきゃ勝手にやれよ」
長「えっ。あ、はいっ…で、では…(ごそごそ)…け、結構首回り開いちゃってますね」
宍(んな気になるなら、きちんと着れる奴と付き合えよバカ)
長「あと、裾の方もしますね。あ、帯も曲がってる」
宍「みっともなくて悪かったな」
長「本当です。もう、気をつけないとダメですよ。宍戸さん」
宍「ぁあ?俺の勝手だろ!るっせーな!」
長「うるさくっても聞いて下さい。襟元は時々自分で整えて下さい。しゃがむ時は足を広げないで、お行儀良くです。…はだけた宍戸さんにムラムラして、変な気起こす奴いたらどうするんですかっ?」
宍「チッ、うるせー………はぁ?」
長「宍戸さん。彼氏の贔屓目抜きにしても…浴衣からチラリと見えるうなじと鎖骨と生足がいつもの3割増しエロいです」
宍「…………………(バキッ!)」
長「痛っ!」
宍「一回死んどけ、変態!!」
長「し、心配してるだけじゃないですかぁ〜泣」
宍「余計なお世話なんだよ!(変な心配してバカじゃねーか、俺!)」
長「でも宍戸さん。夜道は危険ですし、やっぱり今夜はうちに泊まって行きませんか」
宍「誰が変態の家に行くかよ!つーか腹減ったし屋台行くぞ。セクハラの慰謝料にやきそばおごれオラ」
長「えぇっ。宍戸さん…つれないし怖い…」




End.


この後、やきそばを買ってもらい、誤解も解けてほくほくな宍戸さんですが、アイスを持って走り回るやんちゃな子供とぶつかり、浴衣が汚れてしまいます。
結局、浴衣を急いできれいにしなければ!ということで、会場から近い長太郎の家に連行されます。連行という名のお持ち帰りです。





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