◇会話文 | ナノ



ともだち

ちょた「ふう。やっとふたりっきりになれたなぁ。おこしてもいいかな。おこるかな…?…でもいっしょにあそびたいな…。よ、よし。…おーい、りょ、」

わかし「おおとり」

ちょた「わっ。わかしくん。どうしたの?」

わかし「ひよしってよべ!おまえとなれあうつもりはない…」

ちょた「どうして?」

わかし「えっ?…えっとだって…おまえはつよくないから」

ちょた「つよいことなかよくなりたいの?けいごくんとかといっしょにあそびたいの?」

わかし「そうだ。…や、ちがうっ。おおきいこがつよいから、だから、おおきいことしょうぶして、かつんだ。そういうの、げこ…くじょっていうんだぜ。おまえいみわかる?」

ちょた「ん〜…わかんない…」

わかし「ばーか。いましょうめいしてやるよ。…りょうくんで。おいおきろ!」

ちょた「えっ、だ、だめだめだめ!おこさないで!いまねてるのっ」

わかし「なんだよ。おまえだってさっきおこそうとしてただろ」

ちょた「うん。ぼくとねたから、ぼくがおこすの」

わかし「んだそれ。…おおとりがりょうくんをひとりじめにしてるって、けいごくんたちがおこってたぞ」

ちょた「う…だ、だって…」

わかし「なぁ、おおとり。りょうくんねてるし、ほんよみにいこうぜ。おもしろいほんみつけたんだ。ちょっとこわいんだぜ」

ちょた「でも…さかきせんせいと、りょうくんといっしょにおるすばんするやくそくしたから…」

わかし「えーっ。せんせいのいうことちゃんときくのかよ?げこくじょう、いっしょうむりだぜ?おれがみつけたほん、がくえんななふしぎっていうんだ。おもしろいぜ。よもうよ」

ちょた「で、でも、ぼくは、げく…こ、じょ?…し、しなくてもいいもん。ほんは、ししどさんがおきてからにする」

わかし「りょうくんがおきたらほんなくなってるかもしんねーな。さかきせんせいがもやしちまうかもな」

ちょた「えっ…!?う…い、いいもんっ。もうわかしくんひとりでいけば?」

わかし「りょうくんなんてほっとけばいいだろっ」

ちょた「だ、だめだよ…、おきてひとりぼっちだったら…り…ししどさん、ないちゃうよ…」

わかし「いじめっこのりょうくんがそんくらいでなくかよ!ばかじゃねーのッ。もういい、おまえはさそってやんねー!かばぢとみてくるかんなっ」

ちょた「あ、あわ、わか、わかしくん、ごめんね…っ」

わかし「ぜっこうだ!いっしょうはなしかけんなっ」




おわり

友達と好きな子と、バランスよく交流できないちょたろ。わかしくんはこのあとかばぢとけいごくんの前でわざとらしく「がくえんななふしぎ」を読んで興味を引こうとします(萌)





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