ともだち ちょた「ふう。やっとふたりっきりになれたなぁ。おこしてもいいかな。おこるかな…?…でもいっしょにあそびたいな…。よ、よし。…おーい、りょ、」 わかし「おおとり」 ちょた「わっ。わかしくん。どうしたの?」 わかし「ひよしってよべ!おまえとなれあうつもりはない…」 ちょた「どうして?」 わかし「えっ?…えっとだって…おまえはつよくないから」 ちょた「つよいことなかよくなりたいの?けいごくんとかといっしょにあそびたいの?」 わかし「そうだ。…や、ちがうっ。おおきいこがつよいから、だから、おおきいことしょうぶして、かつんだ。そういうの、げこ…くじょっていうんだぜ。おまえいみわかる?」 ちょた「ん〜…わかんない…」 わかし「ばーか。いましょうめいしてやるよ。…りょうくんで。おいおきろ!」 ちょた「えっ、だ、だめだめだめ!おこさないで!いまねてるのっ」 わかし「なんだよ。おまえだってさっきおこそうとしてただろ」 ちょた「うん。ぼくとねたから、ぼくがおこすの」 わかし「んだそれ。…おおとりがりょうくんをひとりじめにしてるって、けいごくんたちがおこってたぞ」 ちょた「う…だ、だって…」 わかし「なぁ、おおとり。りょうくんねてるし、ほんよみにいこうぜ。おもしろいほんみつけたんだ。ちょっとこわいんだぜ」 ちょた「でも…さかきせんせいと、りょうくんといっしょにおるすばんするやくそくしたから…」 わかし「えーっ。せんせいのいうことちゃんときくのかよ?げこくじょう、いっしょうむりだぜ?おれがみつけたほん、がくえんななふしぎっていうんだ。おもしろいぜ。よもうよ」 ちょた「で、でも、ぼくは、げく…こ、じょ?…し、しなくてもいいもん。ほんは、ししどさんがおきてからにする」 わかし「りょうくんがおきたらほんなくなってるかもしんねーな。さかきせんせいがもやしちまうかもな」 ちょた「えっ…!?う…い、いいもんっ。もうわかしくんひとりでいけば?」 わかし「りょうくんなんてほっとけばいいだろっ」 ちょた「だ、だめだよ…、おきてひとりぼっちだったら…り…ししどさん、ないちゃうよ…」 わかし「いじめっこのりょうくんがそんくらいでなくかよ!ばかじゃねーのッ。もういい、おまえはさそってやんねー!かばぢとみてくるかんなっ」 ちょた「あ、あわ、わか、わかしくん、ごめんね…っ」 わかし「ぜっこうだ!いっしょうはなしかけんなっ」 おわり 友達と好きな子と、バランスよく交流できないちょたろ。わかしくんはこのあとかばぢとけいごくんの前でわざとらしく「がくえんななふしぎ」を読んで興味を引こうとします(萌) 前 次 Text | Top |