Saying mistake - 言い間違い ※宍戸さんの上司はべったまです。 「あ、宍戸君お疲れさま。もしかして、今帰りですか?」 「鳳さん。お疲れっす。ええ、今日は早めに切り上げられました」 「あの…そこまで一緒してもいいですか?バスに乗るので」 「ええ、どうぞ。俺はこの先の駅までですけど」 * 「それにしても宍戸君、最近夜遅くまで頑張ってるようだけど大丈夫?あんまり無理すると身体壊しちゃうよ?」 「いえいえ平気ですっ!確かに新しい仕事覚えるのはキツイですけど…やりがいがあって楽しいですから」 「頑張りますね。…でもなかなかしごかれてるみたいですね?」 「…はは…。跡部先輩も熱心な人ですから」 「大変でしょう」 「いいえとは言い難いっすけど、期待には応えたいです」 「……ちぇ…」 「?…なんですか?」 「…俺が宍戸君の先輩だったら、すっげー優しく教えてあげるのになぁ…。帰りが遅くなったらきちんと家まで送り届けますし…」 「何言ってんですかぁ。そもそも鳳さん、出張ばっかりでそれどころじゃあないでしょう」 「う…そうなんだよ。今月はデスク放置状態。これって絶対、跡部さんの仕業ですよ」 「仕業っていうか指示じゃないんですか」 「悪意のある指示ね。きっと俺が宍戸君に構うのが気にくわないんですよ」 「ええ?そんなことないと思いますけど。…あ、でも、跡部先輩も鳳さんも教え方が上手そうですね」 「それに加えて、俺は跡部さんより優しい指導ができますよ?」 「ああ、それは正直同感ですね。俺、鳳さんにおそわれたい…教わりたいっす!機会があればぜひ!」 「…………えええッ!?!…ちょっ、今ッ…襲ッ…!?」 「まぁ、部署違うのでそんなことないですよね!」 「や、ていうか今、襲…!?」 「あ!駅着きましたね!では俺はここで。お疲れ様です!」 「いや、待っ、ちょ、宍、ああああの宍戸君…っ!!!」 「え?」 「…こ、今度、ぜひ……俺の部屋に来て下さい…!!」 「ああ、宅飲みっすか?了解です、会社の人たちにも伝えておきますね!それじゃあお疲れっした!!」 「違…ッ!」 End. 前 次 Text | Top |