◇会話文 | ナノ



Saying mistake - 言い間違い

※宍戸さんの上司はべったまです。




「あ、宍戸君お疲れさま。もしかして、今帰りですか?」
「鳳さん。お疲れっす。ええ、今日は早めに切り上げられました」
「あの…そこまで一緒してもいいですか?バスに乗るので」
「ええ、どうぞ。俺はこの先の駅までですけど」





「それにしても宍戸君、最近夜遅くまで頑張ってるようだけど大丈夫?あんまり無理すると身体壊しちゃうよ?」
「いえいえ平気ですっ!確かに新しい仕事覚えるのはキツイですけど…やりがいがあって楽しいですから」
「頑張りますね。…でもなかなかしごかれてるみたいですね?」
「…はは…。跡部先輩も熱心な人ですから」
「大変でしょう」
「いいえとは言い難いっすけど、期待には応えたいです」
「……ちぇ…」
「?…なんですか?」
「…俺が宍戸君の先輩だったら、すっげー優しく教えてあげるのになぁ…。帰りが遅くなったらきちんと家まで送り届けますし…」
「何言ってんですかぁ。そもそも鳳さん、出張ばっかりでそれどころじゃあないでしょう」
「う…そうなんだよ。今月はデスク放置状態。これって絶対、跡部さんの仕業ですよ」
「仕業っていうか指示じゃないんですか」
「悪意のある指示ね。きっと俺が宍戸君に構うのが気にくわないんですよ」
「ええ?そんなことないと思いますけど。…あ、でも、跡部先輩も鳳さんも教え方が上手そうですね」
「それに加えて、俺は跡部さんより優しい指導ができますよ?」
「ああ、それは正直同感ですね。俺、鳳さんにおそわれたい…教わりたいっす!機会があればぜひ!」
「…………えええッ!?!…ちょっ、今ッ…襲ッ…!?」
「まぁ、部署違うのでそんなことないですよね!」
「や、ていうか今、襲…!?」
「あ!駅着きましたね!では俺はここで。お疲れ様です!」
「いや、待っ、ちょ、宍、ああああの宍戸君…っ!!!」
「え?」
「…こ、今度、ぜひ……俺の部屋に来て下さい…!!」
「ああ、宅飲みっすか?了解です、会社の人たちにも伝えておきますね!それじゃあお疲れっした!!」
「違…ッ!」




End.





Text | Top