『ボッスンは俺のこと、好きか?』


いきなりだな。
というか何を今更。

もちろん大好きだ。
愛してる。
スイッチは?


『愛してる。
ボッスンも、藤崎佑助も。』


俺しか知らない、スイッチのうっとりとした顔。
俺も気を抜けばそうなりそうだが、そうやすやすと見せてはやらない。
俺はこう見えて意地悪なんだ。

…え?意外じゃない?
うっせ!そこはへぇそうなんだ意外〜で済ませとけよ!

……話を戻そう。
無表情でスイッチを見てやると、俯いて頬を染めていたスイッチが視線に気付いてぎょっとする。


『なんだ?』

「……」

『もしかして、嫌い、になった、のか?』


今にも泣きそうな顔のスイッチ。

うっひひ、可愛いなぁ。
毎回こうする度にこんな表情になるものだから、加虐心が煽られ……いやなんでもない。

おいそこのお前変態って言うな!
確かに気持ち悪い笑い方したのは謝るけどさ!


『ボッスン……』

「…ばぁーか」


そう言ってちゅっ、とスイッチの額にキスを落とした。
途端に真っ赤になるスイッチの顔。


『なん、』

「嫌いになるわけないだろ?
俺はスイッチを、これ以上無いってくらい愛してる」

『ボッスン……!』


ぱああ、とスイッチの表情が明るくなり、再びうっとりとした顔で笑いかけてきた。

あ、やばい。
可愛すぎるというか今のスイッチ、なんかエロい!


「スイッチ…」

『ボッスン』


スイッチを押し倒して深い深いキスをする。

スイッチの甘い吐息と押し殺した小さな喘ぎが響く。


明日もまた
これを繰り返すんだ。























































『愛してる』

「知ってる」



end.
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