図書館だより 2008年度
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3/20(金)

名古屋でも例年より10日程早く「桜の開花宣言」が出ました。

津島市立図書館の玄関横にも大きな桜の巨木があり、一輪花が咲きました。
毎年、隣接する天王中学校での入学式に、新入生とお母さんが満開の桜の下で記念撮影をしている、そんな微笑ましい姿を楽しみにしていたのですが、今年は見られなさそうです。

さて、若い頃、天邪鬼だった私は『桜は一年じゅう日本のどこかで咲いている(479.7/イ)』、だから「人みな花に酔う時も、残雪踏みし山に入り・・・(坊がツル賛歌の一節)」をカッコ良いと思っていました。

しかし、年齢と共に満開の桜の下で新しい年度の始まりを宣言するという不思議な日本人気質を実態するようになり、今年も開花宣言で気持ちも高まってきました。


ところで、桜といえば、やはり「吉野千本桜」でしょうか?
山々が全山ピンク色に染められる景色は、世界遺産「熊野古道」の風景、古典などいろいろな文学にも引用されていますし、実際何度行っても感動します。

本館が所蔵する貴重資料に、氷室長翁著『芳野日記』という古書(現在企画展示で特別公開中)もあります。
また、名古屋近郊では「根尾谷の薄墨桜」、その美しい姿は1本の桜とは思えません。特に老巨木の枝振りが素晴らしいです。おまけですが、近場の津島市天王川公園も良いです(笑)。

このように桜名所の行楽案内、桜に関する文学など、世の中にはワンサと出版されており、調べてみると本館にも多数所蔵していました。


では、「荘川桜」はご存知でしょうか?
映画の原作『さくら道(289.1/ナ)』(1994年)に描かれていますが、岐阜県を流れる荘川の御母衣ダム建設によって沈む村のシンボルだった桜の巨木を、ダム湖の湖畔に移植して奇跡的に残した・・・。

そして、その移植に感動した国鉄バス(現JR)の車掌さんだった佐藤良二さんが名古屋(太平洋)と金沢(日本海)を桜でつなごうと苗木を植えはじめ、また、移植された荘川桜の種から荘川桜の子孫(実生)を苦労して育てて、名古屋や能登半島にも植えた・・・。
この話、数日前にTVで再ドラマ化していましたので、久々に原作を読んでみました。・・・良い話ですねぇ。

十数年前、映画化された頃、名古屋から金沢へ、さくら道(国道156号線)をドライブしました。
旧美並村(現郡上市)の長良川堤防上にしばらく続く桜並木は、桜吹雪がフロントガラス上に舞うようで、特に綺麗だった記憶です。

また、荘川桜も見に行きました。見頃はゴールデンウィークですが、よほど慎重に計画しないと・・・。
大渋滞にはまる覚悟が要ります(笑)。 (おなもみ)
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