図書館だより 2008年度
図書館の現場から、毎日のトピックスや本の話題などを書き込んでいます!
最新年度へはこちらから。


2/8(日)

以前にもご紹介しましたが、いま図書館では『尾張津島見聞録 〜津島はこんなに面白い〜』(215.5/オ)の人気が高く、ベスト貸出を独走しています。


自分も時々この本を読んで、来たる「津島検定」(3/22)の準備をしているのですが、なかなか覚え切れません・・・。

時々「どうでもいいこと」を調べて気分転換をしています。例えば・・・

 津島名物「もろこ寿司」といえば、モロコという小魚を甘露煮した寿司のこと。
 ここで寄り道。さて、「モロコ」の名前の由来は?

・・・これは調べたくなります、よね?!


津島図書館には、江戸時代に編纂された『古事類苑』(YR031.2コ)という、昔の本から用例を収集した百科事典(類書)があります。
この中の「動物部16・魚・もろこ」の箇所をみると・・・
・・・もろこは「毛呂古」と書き、別名を「しまうお」「あぶらめ」「もっこ」という。近江坂本に「もろこ川」があり、この魚が多かったため「もろこ」と呼ぶようになった。
・・・また諸子ともいう。
・・・近江の坂本川を「毛呂古川」とも呼ぶ。
・・・あだなを「もろこの兵衛尉」という人がいた。
などなど、いろいろな話を載せています(出典も明記してあるのが嬉しい)。
昔からの由来を調べるときには、『古事類苑』もおすすめです。


なお、この『古事類苑』、伝説についても詳しく用例を集めていて、「動物部・魚」には、「人魚」や「河童」の項目まであります。

人魚の話では、若狭に住んでいた漁師の娘がこの肉を食べたところ、800歳まで寿命が延び「八百比丘尼」と呼ばれた、という有名な話から、「近頃、秋田藩内で人魚をよく見かける」といった話まで収録しています。

深い雑学が必要になったときには、ぜひ『古事類苑』を!
(園)

*前へ | 次へ#

←図書館だよりへ戻る
≪0.トップに戻る
↓これより下部は、図書館とは関係のない広告リンクとなります↓
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -