図書館だより 2008年度
図書館の現場から、毎日のトピックスや本の話題などを書き込んでいます!
最新年度へはこちらから。


2/6(金)

4日は立春、空気はまだ冷たいですが暦の上では春。
天王川公園でも水仙の花が満開となって、甘〜い香りを漂わせています。


15日(日)開催予定の図書館講座「旅の本棚・第2回」原稿を作成しています。
今回は「新田次郎の世界」を予定しています。趣味が登山という関係で、青春時代に新田次郎氏の作品を読破したつもり。
しかし、講座開催にあたって、調べ直してみると、あんまり覚えていない・・・。

正直冷汗モノですが、そもそも、題材に新田次郎氏を選んだのは、今年6月に新田次郎原作『剣岳・点の記』が映画化されるためです。一昨年、立山へ行った時、現地ロケをしていました。


この小説、1907(明治40)年、陸軍の命令で地図を作る測量のため難攻不落の剣岳へ挑む測量士の話です。

現在の剣岳には別山尾根上に登山道がありますが、それでも、カニのタテバイ、カニのヨコバイなど、断崖絶壁、危険箇所が連続する上級登山者向けの一般道です。

一方、映画のモデルとなった測量士・柴崎氏が挑んだルートは現在の「長次郎谷雪渓」で、地名にその時案内したガイドの名前が付いています。

そんな山へ、なぜ、どのように挑んだのか?、登頂できるのか?
そして、そんな場所でも実写収録にこだわったと、ネット上のプログや雑誌『岳人』2月号に映画の宣伝が紹介されています。


ところで・・・、
この原作は史実に基づいています。登頂した時に味わう驚愕の事実が鍵です。
この事実は深田久弥氏の著作『日本百名山』に記述されている一般的な登山史にも書かれています。
まさに「事実は小説よりも奇なり」、時空を超えた人間の偉大さです。

原作も面白いですが、私個人としては、映画で驚愕のラストシーンがどのように表現されるかが楽しみです。
それと、宮崎あおいちゃん!、冒険に挑む主人公の妻を演じるそうです。
是非、原作を読まれてから映画館へ行かれることをおすすめします。

講座「新田次郎の世界」では、この他、『孤高の人』『八甲田山』など、氏のキャリアを通した「山」と「気象学」を中心に紹介したいと思っております。新田次郎氏の著作は、当館にほとんど揃っております。

それから、数年前のベストセラー『国家の品格』の著者、藤原正彦氏は新田次郎(本名・藤原寛人)氏の次男だそうです。
私も今回知りました。


これも読み直さなくっちゃぁ・・・(笑) <おなもみ>
()

*前へ | 次へ#

←図書館だよりへ戻る
≪0.トップに戻る
↓これより下部は、図書館とは関係のない広告リンクとなります↓
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -