図書館だより 2008年度
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1/17(土)

先週、沖縄出身のシンガーソングライター・Cocco(こっこ)のドキュメンタリー映画『大丈夫であるように −Cocco終らない旅−』を観に行きました。

監督は、『誰も知らない』などの作品で知られる是枝裕和氏で、「泣きながらカメラを回したのは生まれて初めて」と語っておられたとのこと。
私自身も、映画を見ながら自然に涙があふれて止まりませんでした。


家族との生活や、息子への思い、故郷・沖縄のこと、ジュゴンを守ろうと環境問題に取り組む姿、ライブ映像などを通して、今を生きるCoccoの飾らない生の姿、ひたむきな純粋さが写し出され、見るものの心をぐっとつかんで離しませんでした。

そして、沖縄が抱える米軍基地の問題や、ファンからの手紙で初めてその存在を知ったという、核燃料再処理施設がある青森県・六ヶ所村のことについても触れられていました。

「自分と同じ痛みを抱えた人が日本にはまだたくさんいる」ということを知ったCoccoが、何も変えることはできないかもしれないけれど、自分ができることは、「まず知ること」と、「唄い続けてゆくこと」だと、涙を流しながら力強く語る姿がとても印象的でした。


世界にはさまざまな問題があふれているけれど、その問題をまず知ること、そして、一人一人が願い続けることによって、いつかはきっと平和な世界が訪れる・・・。
そんなことを信じたくなりました。


Coccoは、歌の活動を休止していた一時期、絵本作家としても活動していました。
『南の島の星の砂』Cocco/文・絵・訳 河出書房新社 726.6コ
『南の島の恋の歌』Cocco/文・絵・訳 河出書房新社 726.6コ

この2冊の絵本は、沖縄を思わせる小さな島を舞台とした、自然と人魚が織り成す物語。
『南の島の恋の歌』は、『南の島の星の砂』の続編ともいえる内容になっています。
クレヨンで描かれた色あざやかな絵は、繊細かつあたたかみがあり、とても美しい絵本です。

当館でも所蔵していますので、興味を持たれた方は、ぜひ手に取って味わってみて下さい。
(い)

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