図書館だより 2008年度
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1/16(金)

1月といえば、初詣。
みなさんはどちらの神社へお出かけでしたか?

私は、ここ数年、除夜の鐘を聞きながら津島神社へ出かけ、1月第2土曜日に伊勢神宮へ出かけるのが恒例となっています。
たくさん神社へ行って、たくさんお願いして来ようという考えではありませんが、いろいろ事情もございまして・・・。


ところで、日本は八百万(やおろず)の神が住んでいるという面白い文化を持っている国で、特定のお願いを聞く、いわば神様の分業があります。

また、分霊といって、総本山の神様の分身(御札)をいただいてきて、集落内の氏神様や個人で神棚に祀ってしまうという不思議な風習があります。

例えば、津島市中心市街地の各町内にある氏神の大半には、伊勢神宮・津島神社・秋葉神社と3柱の御札が同居しているようです。


津島といえば、津島神社の門前町という歴史を持っています。
津島神社は、明治維新までは津島牛頭天王社という名前の神社で、「西の祇園、東の津島」と言われ、京都祇園の八坂神社と同じ神様、牛頭天王を祀る東の総本山でした。

全国の分霊社数、すなわち、神様の人気では現代でも第9位なんです。
江戸時代には日本全国、特に東日本から大勢の参拝者が来たようです。

それは、牛頭天王には疫病退散のご利益があるとされたためです。
昔、医学が発展していなかった頃は大変な人気があったでしょうねぇ・・・。
ひょっとして、現代の新型ウイルスや、恋の病にも特効があるかもしれませんよ(笑)。


疫病退散祈願の神様が9位なら、じゃあ、ということで、日本の神様人気ベスト3を並べてみると、稲荷、八幡、天満です。・・・、あれ〜ぇ?

なるほど!それぞれの神社の歴史からご利益を見てみると、金、武力、知恵なんですよねぇ。
そ〜かぁ〜!人間の願望は、昔も今も変らないようです。

津島神社の境内には、稲荷社、天満社の分霊社もありますので、無病息災を本殿で祈願するついでに、金や知恵のご利益もあります。(笑)


なお、牛頭天王信仰については、当館にも参考図書があります。ただし、かなり難解です・・・。
『牛頭天王信仰と津島天王祭』 (386.1/ク)
『牛頭天王と蘇民将来伝説』 (387/カ)   (おなもみ)
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