図書館だより 2008年度
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12/28(日)

今日12月28日は、2008年最後の図書館開館日です。
今回は津島に伝わる年始の過ごし方をお話ししましょう。


図書館の郷土コーナーには戦前に編纂された『津島町史』(T274/ツ)があります。
ここには津島に伝わる言い伝えがいくつか紹介してあり、その中に

「元日に戸を早く明(開)けたり、箒を持てば福が逃げる」
とあります。元日はゆっくりしなさい、ということなのでしょう。お墨付きを頂いた気分で、堂々ごろごろできます。

実は、同じ『津島町史』に、
・「海部郡(津島一帯)には勤勉の美徳がある。農夫はまだ星が出ている明け方から畑に出て、夕方遅く月影を踏みながら帰宅する。」
・「女性は機織りに精を出し、どの家も早朝から夜遅くまで機織りの音が聞こえている。」
・「稼ぐに追い付く貧乏なし」
とあって、江戸〜明治の津島の人々は、働きすぎるくらい勤勉であったといいます。


また、初夢も楽しみですね。ただし『津島町史』には
「馬に関する夢を見ると風邪をひく」
とあります。津島の方々、馬の夢を見てはいけないようですよ。


そして初詣。
昔から津島の人々は、「尾張五社巡拝」という風習?があって、初詣には愛知県西部の神社5ヶ所巡るのがよいとされています。

@津島神社(津島市)→ A国府宮神社(稲沢市)→ B真清田神社(一宮市)→ C大県神社(犬山市)→ D針綱神社(犬山市)

地図で見ると、これだけ巡るのは大変そう・・・。


正月料理、津島発祥といわれる「お雑煮」こちらの記事を参照ください)など、食事が楽しみですね。
しかし、またまた『津島町史』から気をつけなければならない点が!
・「茗荷(みょうが)を食べると、頭がぼうっとする」
・「赤飯に味噌汁をかけて食べると、しばらくしてから公の場で恥をかく」
・・・全く因果関係がわからない津島の言い伝えですが、とりあえずしてはいけないそうですよ。


三が日が過ぎる1月4日は、津島神社で「茅輪(ちのわ)祭」。江戸時代までは「蘇民祭」と呼んでいた津島神社伝統の悪疫祓い行事です。
拝殿前に設置された巨大な茅輪、今年もくぐりに行きたいと思います。


津島での年始の過ごし方、変った話を多く紹介しましたが、参考になりましたでしょうか?
なお、図書館は2009年1月4日(日)から開館します。来年もまた図書館をご利用ください。
(園)

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