図書館だより 2008年度
図書館の現場から、毎日のトピックスや本の話題などを書き込んでいます!
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12/26(金)

クリスマスも終わり、今朝は名古屋で初雪とか・・・。今年も残りわずか・・・。

今年の正月、企画パネル展として「冬を楽しむ」を開催し、その中で「雑煮」「おせち料理」を特集しました。
図書館にある本から、歴史や雑学知識を紹介しましたが、同じ時期、大手出版社の雑誌S誌などにも「雑煮」が特集されました。

図書館に届いた有力雑誌を手にとって、同じことを考える人は多いなぁと思ったものでした。

内容的にはほぼ同じでしたが、唯一違うことは、地元で伝わる話「雑煮の発祥地は津島?」を加えました。
その結果、中日新聞尾張版、クローバーTV(地元ケーブルTV)が取材に来てくれ、ちょっと自慢でした。
エッ?、ウッソ〜ゥ!と思った人のために・・・。


「雑煮の発祥」について、雑煮を「ざつに」「ぞうに」「餅入雑煮」、「正月に食べる雑煮」「正月に食べる餅入雑煮」と歴史分析すると、現在の「正月に食べる餅入雑煮」の発祥を断定する史料はないようです。
通説として、現在の雑煮が大衆化したのは江戸時代中期と言われています。

しかし、「正月に津島で雑煮」を食べた話は、江戸時代初頭に書かれた室町時代初頭の物語『浪合記』に、その記述があります。
また、「雑煮(ざつに)」については、室町時代に書かれた『山内料理書』に「夏の肴としての雑煮」の記述があります。
(『山内料理書』は、当館にもある『続群書類従』に含まれています)

それらの話題を踏まえて、「正月の雑煮発祥地は津島」ということになっています。


早いもので、あれから1年なんですねぇ。
一年間図書館をご利用いただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

今年も我が家は恒例。12月30日、地元のボランティアグループと一緒に正月用餅つきをし、正月は、日本一質素な雑煮である「尾張の雑煮」を食べます。  (おなもみ)
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