Clap



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以下、お礼文になります。




メフィ→藤+シュラシリーズその5。
相変わらず、会話文のみ





「なぁ、獅郎」

「なんだ、シュラ」

「そんなにさぁ、あいつとの具合が好いの?」


ぶーっ!!


「うわっ…あっぶねぇなぁ、掛かったらどーすんだよ!」

「げほげほっ…、ってめ、が、変なことっ、聞くから、だろーがっ!!」

「だってさぁ、アレのどこが好いのかわっかんねーんだもん。
奇人変人サディスティック悪魔じゃん。
だからさ、そんなに夜が善いのかなぁって。あいつ巧そうだし」

「お前ちったぁ恥じらい持てや!
なんだか娘の反抗期見てるみたいで悲しくなるからな!?
つーか前に“アタシに気遣え”っつってたよな!?」

「えー、あんたみたいな父親嫌だよ。それに、自分で言う分にはいーの」

「お前の感覚が解らん」

「まーいいじゃんか。で、あいつのどこが好いの?」

「んなの訊いて楽しいかよ」

「アタシだってあんたらに付き合ってやってんだから、これくらい訊いてもいいだろ」

「はぁ………特にねぇわ」

「―――……………………今更恥ずかしがんなよ」

「ちげぇよ!ホントに、特にねぇんだよ!!お前の言う通り、あいつあんなんだし」

「あ、認知はしてんだ」

「でも、嘘は吐かない。裏切りもしない」

「(あんた限定でな)」

「それに、あれで不器用で寂しい奴だから。
なんつーか、絆されたってやつ?」


馬鹿だよなぁ。よりによってコレ、選んだんだぜ?
なぁんで、俺なんだろうなぁ……だからかな、傍に居ようと、思えた。


「でもなぁ、あいつが過ごす時間の中じゃ、俺との時間は一瞬だ。
そん中で、少しでも“俺”が遺れば、意味あるもんになるんじゃねぇかな」


あいつはもっと永い時間を生きる。
いずれは俺のことも『数多の人間のうちの一人』になる。
ならばせめて、何か遺してやりたいと思う。


「ちったぁあいつの寂しさを埋めてやりてぇもんだな――
……って、何話してんだ、俺」

「いや?いーもん聞けたよ」



なぁ?メフィスト



「――――……は?」

「ええ。ありがとうございます、シュラ」

「はぁっ!?なっ、おまっ、いつの間に!?」

「いつの間にって、初めから居たぜ?
ただちょおっと、あんたの本音を聞くために、隠れてただけだよ」

「っ!?シュラてめぇ…っ!」

「貴方が中々本音を言わないので、彼女に協力していただきました。
聞いたら聞いたで、嬉しいことも言ってくれましたが……未だ私の想いの丈を解っていませんね?
貴方がいずれ『数多のうちの一人』になる?ふざけないでください。
貴方、この私に選ばれたんですよ」

「ははっ、だよなぁ…」

「茶化しは結構です。
……すみません、シュラ。コレ、もう返して貰います」


ひょいっ


「うぉ!?おい下ろせ!!!嫌な予感しかしねぇからっ!!」

「暴れないでください、藤本。
善い予感の間違いでしょ。これから貴方にじぃっ…くりと、私の気持ちを教えてあげるのですから」


それこそ、一晩じっくりとね。


「――……!?シュ、シュラっ……!」

「獅郎――」


グッ


「おいぃぃ!なに良い笑顔で親指立ててんだよ!!腹立つなちくしょう!!」

「メフィストー、さっさと喧しい師匠連れて帰ってくれ。
後は好きにしていいから」

「おや、それは嬉しい。さぁ行きますよ、藤本」

「離せメフィスト!シュラてめぇ覚えてろよ!!」

「へーへー。精々しっぽり宜しくしとけよー」



ばたん



「――これに懲りたら、二度とアタシのプリンを食べんなよ」


獅郎の愕然っぷりを思い出し、シュラはニンマリと笑った。




祓魔師の食べ物の恨みは、悪魔のやきもきと利害が一致する(但し共通の人物に限る)





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