(※実写版のはなししてます)



『そろそろいい頃合いだぜ』
「っはぅあ〜〜〜〜!」
「………」
『殺ってこい、将軍を』
「え〜ん晋助〜…かっこいいよ〜〜…」
「オイ」
「っわぁ!びっくりした、!」
「何処見てなにを言ってやがる、俺はこっちだろうが」
「てれびの画面だよ〜」
「もう少し離れて見ろ、目ェ悪くなるぞ。大体何だそれは」
「実写版の晋助!あんまり期待してなかったけどこれはこれですてき!やっぱりどんなとこでも晋助はかっこいい!」
「……」
「ね!みてみてここのくるぶし!さいこう!きれ〜い、だから足だけ映すシーンがあるんだろうね」
「……」
「あとねあとね!ここ!キセルもってるゆび〜!細すぎず太すぎず、でもちゃんとおとこのひとの太さ!あ〜ん晋助のあの手でさわってほし〜い」
「毎日ふれてやってるだろうが」
「うんまぁそうなんだけど」
「……」
「えへへ、かっこいいなあ晋助」
「…こっちをみて言え」
「……?もちろん、いつもの晋助がいてこそのかっこよさだよ」
「聞いてねェ」
「どんなところでも晋助はかっこいいよね。でもわたしのいちばんは、ずっとわたしのそばにいてくれた晋助だからね」
「…望み通りふれてやろうか、嫌って程によォ」
「、え…ぁ、ちょ、 わあ!どこさわってるの!」
「堂々と浮気発言ばかりしやがって覚悟は出来てんだろうな」
「うううわき?!」
「何で赤くなる」
「だだだだってうわきって…けっこんしてるお嫁さんがすることでしょ…」
「……」
「…晋助の…およめさん……はぅ、」
「………おまえ、っとに…(嬉しそうなツラしてんじゃねーよクソ、ほんと敵わねぇ)」
「し、晋助、っひゃ!あ、あの!!うわきは!断じてしてません!だからお耳はかんべんして …ぁ!ん、んんっ、…」
「動くな(こっちが勘弁してくれ女の声出しやがって)」

一体いつまでこれだけの仕置きで済ませられるのだろうかと考えたが、画面に俺が映るたびに(ややこしい)反応し我慢出来ずそちらを向くこいつに、あまり長い期間ではなさそうだと。ちいさな耳のなかにちゅるりと舌を入れながらそうおもった。

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