After☆Story 9/9
「…ってな感じでさ〜みんな青春してるよね!」
「今となっては綾ももうすぐお母さんだもんね!」
「楓斗もお父さんだよ〜!いや〜先越されちゃったな〜」
「ちょ…っ!先とか後とかそんなの関係ないでしょ?!」
「まぁまぁ!ねぇ葵桜!子供は何人くらい欲しい?」
「け、結婚式もまだなのに気が早いよ!ばか…!」
「あははっ!葵桜も言えるようになったよね!成長成長!」
「も、も〜!調子いいんだから!」
「あ!ドレスの打ち合わせが終わったら二人きりでヘアメイクの打ち合わせしようね!」
「え!本当に悠李がやるの?!新婦のヘアメイクをする新郎って…」
「いいじゃない別に!葵桜を世界一綺麗に出来るのは僕だけなんだからさ!僕じゃ不満?」
「そ、そういうわけじゃないよ…。ただ悠李にも仕事を忘れて式を楽しんでもらいたいなって…」
「…僕の心配してくれてるんだ?でも葵桜の髪を触るのは仕事じゃなくてプライベートですからね!それも楽しみにしてるんだけどな〜」
「はぁ…。やっぱり悠李にはかなわないなぁ…。わかった!お願いします!」
「やった!そうこなくっちゃね!とびっきり綺麗にしてあげるからね!」
「…そういえば私達の馴れ初め?は話さなくていいの?」
「いいの!それは葵桜だけが覚えてくれてればいいからね!」
「…何だかずるい気もするけど…まぁいっか!あ!ゆっくりしてたら打ち合わせ遅れちゃう!」
「わぁ!本当だ!行くよ葵桜!ほら手!」
「うん!悠李大好き!」
「えぇ!いきなり?!まったく〜!愛してるよ!葵桜!」
あの日から私達を取り巻く環境は大きく変わった。
だけど変わらないものも確かにあって…
私達はこうしてそれぞれパートナーになった。
この出会いに、運命に…
ありったけの想いを込めて…
Truth of Mirror
その鏡に映すのは
いつだって笑顔の私ーー。
END.