問1
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問1.俺はどうして足立さんの頭蓋骨を割ってしまったか?

解.足立さんと性交をしたかったから。


(解法)
※俺は足立さんのことが好きである。俺は足立さんと性交に及びたいといつでも考えていた。しかも及んだ。足立さんは寂しかったのだと思う。というのは冗談で、多分足立さんは俺のことを傷つけてやりたいと考えていたのだろう。俺はその罠に進んで乗った。いつか血を流して死ぬようなことがあっても、今の俺は痛くないし気持ちいいだろうからだ。未来の自分に謝らなくてはいけない。
しかし足立さんとの交わりは思ったよりも気持ち良くなかったから困ってしまった。体にいくら触れても舐めても入れてみても強固たる砦が俺を拒んでしまうわけだ。俺はきっと性交に託けて足立さんその人に触れて舐めて入ろうとしていたのだろう。だが現実には足立透と名のついた肉がそれを阻んでしまった。

俺は焦りと失望を感じつつ、果たして足立さんというものはどこにあるのか、ということを考えてみた。

まず間違いなく口や胴体や足、ましてやアナルにあるものでないことは実証済みだ。
では
・俺が性交に及びたい足立さんとは一体何なのか。
・俺は足立透の一体どこが好きなのか。
・足立さんという人はどこに起因して足立さんなのか。

これらの答えが、足立透の思考だった。考えてみれば足立さんの見た目、発言、感情、行動すべての根源はそこにある。彼の経験してきたすべてがそれを作り出しているわけだ。
つまり、足立さんとは足立透の思考である。……(1)

ここまでくればあとは単純だ。
俺は足立透の思考と性交をしたいのだから、それがどこにあるか考えればいい。人がものを考えるのはどこか。当然、脳ミソだ。……(2)

(1)、(2)から俺が性交をすべきは足立透の脳ミソであることがわかる。そのために頭蓋骨を割らなくてはいけなかった。
よって、解は「足立さんと性交をしたかったから」。








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