黄泉づらい
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くだらないにおいがした。
「ね、もっと……ぁっ、もっと奥がい、もっとぉ、ど……じまさ」
くだらないこえがした。
「あいし、て」
くだらないはきけにまどろむようだ。
「ああ、ぁ、……あっ。ぁい、あいし、ぅ」
くだらないあなが、おれのくだらないぺにすをぎゅうと、しぼりとられるみたいで。おれのあいじょうとか、もらるとか、みんなからほめられたぶぶんが、ぎゅうぎゅうと、――くだらない。
「ど、……ふ、ぁ、どうじま、さん、」
おれはこのひとにとってぺにすで、せいえきで、てで、くちびるで、あしで、おんどで、げんしょうで、けっしてなまえのあるこじんじゃない。
おれだってきっと、かれをあなだと、ただのあなだと、ぎゅうぎゅうとしめつけるだけの、おなほーるだと。
「あ!あっ……!ど、じまさっ、どうじまさん、どうじまさん、どうじまさん、」
なまえのない、くだらないおなにーの、おもちゃだと。
「どうじまさん」
――さん、愛して、ください。
……どうしてこうなったのかなんて、わからないけど。
ぜんぶ、くだらないおしばいで、おれはなまえのないやくしゃで。
おれはいまあなたのためにえんじているのに。
あなたはおれのえんじるきゃらくたーにしかあいをもとめてくれないので。
だからおれは、ほんとうのあいをかくしながら、にせもののあいをえんじるのです。
くだらない、よみづらい、でも、それは、あいなんですが。
けっきょくはにせものなので、
「……俺は、足立さんが嫌いです」
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