2017 Autumn



※御幸連載番外編
 御幸、ヒロイン中1





「……御幸今日誕生日なの?」

「おー。そうだけど」

「女の子達が騒いでるの聞いてさ──おめでとう!お祝いにケーキでも焼いて持っていこうか?お菓子は作るの得意な方じゃないけど」

「あー……嬉しいんだけどケーキはちょっと。俺も父さんも甘いもの苦手なんだ」

「え、そうなんだ?そう言われるとデザートは作って持って行ったことないね」

「小学生の時なんか父さん毎年チョコケーキ買ってきてさ。2人とも苦手で結局全部食べ切れないっていう」

「へえー、じゃあ食べたいおかず言ってよ。今日は試合無い日だけど、誕生日だから特別に作ったげる」

「え、マジ!?やった!」

「甘くないケーキ作ってみようか?立派なのは作れないと思うけど……」

「……いや、いいよ。ケーキは」

「だって毎年残しちゃうんでしょ?」

「今年も帰ったら……多分あると思うし。父さんが隠しもせずに堂々と机に」

「……ぶっ」

「なんで笑うんだよ!」

「いやいや、そーだよね!ケーキはおじさんの用意したやつが良いよね〜」

「そういう意味で言ってねえ!」

「プレゼント楽しみだね〜」

「ニヤニヤしてんじゃねー!」







(誕生日当日・御幸中1)
ケーキネタは公式twitterから拝借しました。
2017.11.17



×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -