2016 ホストパロ
※ダイヤ・ホストパロ 夜な夜な多くの女性が集まる店――
ホストクラブ「BLUE ROAD」には、数多くの魅力あるホストが集まっていた。
店員は男性のみ。入口の扉を開けると、そこは1つの楽園。
次々と来店する女性客。BLUE ROADは、夜の店が集結するこの一帯ではかなりの人気店だ。
個性あふれるホスト達を女性は指名して、各テーブル席では今日も楽しい夜が幕を開ける。
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「純くん何怒ってんのー?」
「うるせ!おめーが違う奴指名するって言ったからだろーが!」
「えー、もしかしてスネてるの?可愛い〜」
「そ、そんなんじゃねーよ!グラス空いたぞ!」
「じゃあ、シャンパン追加でー」
「あ゛!?またシャンパン開けんのか!?いいのかよ!?」
「純くんが可愛すぎるから許す!いいよもっと持ってきて!」
「よーっしゃ!じゃあシャンパンタワーにしよーぜ!」
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「今日も来てくれてありがとな!」
「あ、洋一くん!また来たよ!」
「俺も隣座っていい?」
「キャー!亮さん!」
「次なんか頼むか?」
「うん、でも……もうお腹一杯になってきちゃって…」
「じゃあこのお酒にする?美味しいよ」
「どうしようかなあ……結構酔いが回ってきてて……」
「……俺のおススメの酒が飲めないって言うの?」
「え!?」
「そんなこと言う子にはどうしようかな……お仕置きが必要かな?」
「お、お仕置き!?」
「俺と倉持から逃げれた女の子っていないから……どうする?これ飲まなかったら奥の部屋に連れてっちゃおうかなー…」
「(えっ、どうしよう、お仕置きも興味あるけど亮さんだし!)じゃ、じゃあ亮さんおススメのやつお願いします!」
「ふふっ、いい子」
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「宮くん相変わらず良い身体してるねー!服の上からでも分かる〜」
「ンフー、ありがとうございます」
「見てみたいなー、鍛えた身体!」
「……じゃあ……山口も一緒に。おい、健!」
「――失礼します」
「――キャー!!2人ともすごーい!!直に触ってもいいー?」
「は、はい」
「やだー、どうしよう!抱かれたい〜」
「いや、それは……」
「ンフー」**
「今日もご来店どーもありがとー」
「一也ー!ちょっと遅いよ来るの!」
「えー、だって向こうの子が先だったからさ〜」
「もうー、今度いつデートしてくれるの?」
「うーん、どうしようかな。この酒開けてくれたら考えてもいいよ」
「〜っ、分かったわよ!その代わり本気で考えてよね!」
「分かってるってー」
「チャラいのは外見だけにしてよ!?」
「はは、ひでー」
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「失礼します」
「あら、哲くん。遅くない?私のところに来るの」
「――すみません。ちょっと所用があったものですから」
「まあいいわ。これ全部追加で」
「……いいんですか?」
「いいのよ。哲くんは私のお気に入りだし。この店の不動のNo.1であってもらいたいし」
「――いつもありがとうございます」
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「え……まだ頼んでくれるの?大丈夫……?」
「いいのー!暁くんはそんなこと気にしなくて!私達がいいって言ってるんだから!」
「でも……結構高いよ?」
「いいんだって〜」
「だって僕、接客もまだまだだし……」
「「「暁くんは今のままでいてくれればいいの!」」」
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「失礼しやーす!!栄純といいやす!」
「まあ、元気の良い子ねー」
「――失礼します。いつもありがとうございます」
「あら、クリスくん。この子新入りの方?」
「はい、今教育中でして。ご迷惑かけなければいいのですが」
「大丈夫よ。ホストの知識、テクニックともこの店で一番なのはあなたでしょ?栄純くん、クリスくんについていけば立派なホストになれるわ。頑張ってね」
「はい!師匠、俺頑張りやす!」
「――後で支配人の片岡さんに挨拶したいわ。呼んで頂ける?」
「かしこまりました」
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「ナベくん、知ってる?この近くの店の話!」
「あ、最近すごく売上伸ばしてる、っていうホストクラブのこと?」
「そう!確か『rice castle』って名前の店!何か鳴、って名前のホストがすっごい人気みたいで……ここを脅かす存在になるんじゃないか、って噂だよ?」
「ふーん、そうか……ちょっと調べてみる必要がありそうだね」
「私もちょっと耳に挟んだんだけど……ウリの1つにストリップショーがあるみたいなの!」
「……ストリップ?ホストクラブで?」
「なんか、脱ぎ癖のある子がいるんだって。それがウケてるらしいよ!でも度が過ぎてバーテンさんにいつも怒られてる、って友達が言ってた」
「――バーテンに?」
「うん、その店お酒もすっごく美味しいみたいで!確か…雅さんって人。お酒つくりながら常にフロアを監視してて『影の支配人』って呼ばれてる、って」
「……いつも情報ありがとね。またうちに遊びに来てくれると嬉しいな」
「「私達は絶対裏切らないから大丈夫!」」
こうして数々の女性を虜にし、BLUE ROADの夜は更けていく……。
2016.3.1