クリスマスなので…


 ※R18です。苦手な方は閲覧をお控えください。





 牧くんと付き合い始めて、早1年とちょっと。
 バスケットに忙しい牧くんも、彼女の存在は大切にしてくれている。
 年相応にあんなことやこんなことも、精力旺盛にそれはもう激しくて……ていうのは置いといて。年相応って言っても牧くんは30代40代ではない──よく言われるけども!

 付き合って1年、ってちょっとしたターニングポイントだと思う。いわゆるマンネリ、という壁を越えられるか。新鮮味が抜けた時こそ変わらず仲を維持できるか。


 ということで、クリスマスの今日は攻めた下着を履いてます(安直)。



 牧くんは1つ年下、在学中の大学で知り合った。馴れ初めは至って普通──バスケットで有名な牧くんでも、出会いはダンプカーの如く突進して来なかった。お互いじわりじわりと。

 意外だったのは、試合ではあんなに鋭い攻めを見せる牧くんなのに、プライベートはどこか天然なところだ。ふとした時に何かちょっとズレた発言をする。全てが完璧じゃない──それもまた彼の魅力。女は案外そういうギャップに弱いと思う。



 牧くんに服を脱がされながら、何故このタイミングなのかと自分で突っ込みながら昔のことを思い出していた。今まで着けたことのない、見せたことのない下着なので少し緊張する。牧くんは何て言うかな──いやらしい?派手?興奮する?

 今日はガーターベルトに網タイツを履いていた。牧くんは下着に注文など一切してこない。だからどういうのが好みなのか、私が牧くんの反応を見ながら少しずつ探っていく感じだった。
 スカートを脱がせて、牧くんの視点が下半身に定まった。私はおっ、と彼に注目する。

 ……気に入った?ひいた?

 一瞬沈黙が流れると、牧くんはまじまじと下着を見つめる。


「……これ」

「あ……ガーター着けてみたんだ。……どう、かな」

「──初めて見たよ」

「そうなんだ?嫌……かな」

「いや、そうじゃなくて……どういう構造になってるんだ?コレ」

「え?えっと……ショーツとストッキングがこのベルトで繋がってて」

「これ同時に履くのか?」

「へ?違うよ、こことここがホックになってて」

「おお、なるほどな」


 ……いや、くいついて欲しいのはそこじゃなくて。ガーターベルトの構造じゃなくて。
 興奮するとか、エロいとか、玲奈最高!とか、見た感じの感想をね?


「外してみてもいいか?」


 ここで天然が炸裂するとは、と予想を上回った牧くんの反応に固まっていたら、牧くんがベルトをくい、と指で軽く引っ張った。
 
 え、もう脱がすの!?


「あ……、牧くんがそうしたいなら」

「ここ取るのか?」

「うん、そう」

「へえ、このタイツなんかいいな」


 え、そっち!?牧くん足派なの!?


「じゃあ脱がすぞ」


 牧くんはベルトを外すと一気にショーツを引き下ろし、ブラにも手をかけ脱がせた後私に覆い被さる。


 え、タイツは履いたまま!?牧くんそういうタイプだったの!? 


 予想していた反応との違いに戸惑い、新たな好みを発見したことを喜び?ながら、今度は私が牧くんに翻弄され、次第に下着のことなんて忘れていった。








お題『想像できないかもしれないが、クリスマスなので彼氏のためにエッチな下着を履いている』






お題はtwitterから拝借しました。


2017.12.22




×
「#お仕置き」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -