16 進 2


 ※R18です。苦手な方は閲覧をお控えください。この回を読まなくてもストーリー上問題ないようにしております。





 牧は玲奈の身体を横抱きに抱えるとベッドに沈めた。玲奈は牧の顔をまともに見られない。牧の胸元辺りを見つめていた。

 玲奈がどうしたらいいか分からず困惑していると牧のキスが落ちてくる。初めは優しく、だんだん激しくなるキスに玲奈の思考はままならない。


「玲奈……」 


 初めて呼び捨てにされたことで益々緊張し身体が熱くなる。牧は額、目元、頬、首筋へと唇を這わす。服の上から胸に触れると、玲奈の身体はビクン、と反応した。


「ま、牧さん……私ホントに胸無くて……ごめんね」


 玲奈は涙目で牧に向かって言った。牧は軽く溜息をつきながらも玲奈に微笑む。


「そんな事気にしなくていいってさっきも言ったろう……」


 牧は玲奈の服と下着を脱がし上半身を裸にした。玲奈は恥ずかしすぎて顔を横にそむけた。


「わ、私ばっかり脱いでるの、やだ……」


 玲奈が顔を真っ赤にして呟くと、牧は玲奈から身体を離しTシャツを脱ぎ捨てた。その光景を見た途端、玲奈は自分が吐いた言葉に後悔した。
 玲奈と同じく上半身裸になった牧の身体は高校生とは思えない程の鍛えられた肉体だった。牧の色気が益々助長され、これからする行為を思うと玲奈はたじろぐ他なかった。

 牧が再度玲奈に覆いかぶさる。肌と肌が直接触れ合うと緊張とドキドキが最高潮に高まり、玲奈は逃げ出したい気持ちで一杯になった。

 牧は玲奈の身体中に唇をおとしていく。胸の突起まで唇が近付くと、牧は舌を出し舐めた。


「あっ……や……」


 玲奈は自分が発した言葉に驚き、口を手で覆った。自分はこんな声が出るのかという驚きと羞恥で、口を塞いで声を出さないようにする。
 枕の隣に置かれていたクッションを掴むと顔をそれにうずめた。

 牧は尚も胸を愛撫すると同時に、玲奈のスカートを脱がした。


「……そうしてると、苦しくないか?」

 顔を上げた牧は、玲奈が顔をうずめていたクッションを退かした。顔を赤らめ涙目で、呼吸を荒げている玲奈を見ると、牧は益々気持ちが抑えられなくなった。


「大丈夫……声出るの、恥ずかしいから……」


 その言葉を聞いた牧は玲奈に深いキスをする。


「俺はもっと聞きたいんだがな……」


 牧は玲奈の下半身に身体を動かすと、靴下も脱がせた。そして玲奈の左足に手を這わすと、手術痕に触れた。
 牧はそれに気付くと、手術痕にキスをした。

 それを見た玲奈は自然と涙がこぼれていた。

 何でこの人は私にここまでしてくれるんだろう……

 じわじわと込み上げてくる感動と嬉しさで玲奈の心は一杯になった。


 牧は足にキスをした後、玲奈の下着を脱がし一糸纏わぬ姿にした。玲奈は恥ずかしさで牧の顔は見られない。
 牧は玲奈の足を左右に押し広げた。玲奈は仰天し、思わず牧を見た。


「や、やだっ!!牧さ……」


 更に玲奈の秘部に顔を近付け、一舐めした。玲奈の身体が跳ねる。


「ま、牧さん!!そんなとこ、汚いっ……!!」


 玲奈は足に力を入れ牧の行為を止めさせようとするが、力で牧に適う筈もなかった。
牧は玲奈の秘部を舐め、指で弄る。玲奈の力は段々と抜けていき、声も抑えられなくなった。


「や……牧さ……ん、止め……身体が変にな……!」


 息も荒くそう口に出しても牧は止めない。玲奈の身体が今までとは違う快感に襲われた。
 身体が2、3度ビクンビクンと跳ね、ベッドに沈む。玲奈は何が起こったか分からなかった。

 それを見た牧が身体を起こし玲奈を見つめた。玲奈も荒い呼吸をしたまま牧を見る。


「牧さん……、私、何か変に……」

「……ん、大丈夫。イッたんだ、多分」

「え……」


 玲奈が何も考えられなくなっていると、牧は背中を向け、ジーパンと下着を脱ぐ。しばらくして避妊具を装着した牧が、玲奈に再度覆いかぶさった。玲奈はとうとうその時が来たのを感じた。


「玲奈……いいか……?」


 玲奈の顔を撫でながら牧が聞く。玲奈は身体を固まらせながらも頷いた。


「い……たっ……」


 牧が玲奈の中に入ってくる。いくら我慢強い玲奈でも流石に痛い。口には出したくなかったが思わず呻いた。


「玲奈、身体の力抜けるか……?」


 牧も玲奈の中が狭いのか顔を少し歪めた。玲奈は頷き、呼吸を整えようとしたが思った程の効果は得られなかった。
 牧は玲奈の胸の突起を口に含む。思ってもみなかった刺激にひゃっ、と玲奈の身体から一瞬力が抜ける。
 その隙に牧が一気に自身を突き入れた。


「――っっ!!」


 あまりの刺激に玲奈は涙を零した。牧は玲奈を抱きしめ、涙を舐めとる。


「入ったぞ……。大丈夫か……?」


 牧は玲奈の顔を覗き込む。玲奈はこくこくと頷き、牧の肩に手を回した。


「うん……。でも少しだけ、このままで……いい……?」


 玲奈はあまりのきつさと痛さに慣れようと必死だった。牧は動きたい気持ちで一杯だったが、玲奈の身体の事を考え耐えた。
 しばらくして、玲奈が牧に微笑む。


「牧さん、いいよ、動いて……」


 牧の律動が始まると、玲奈は息を乱した。はじめはゆっくりだったが、だんだんと動きが速くなり玲奈は牧にしがみつく。何も考えられなくなる。

 最後は牧の息遣いと熱を感じ、お互い抱きしめあった。





 行為が終わり牧は先に服を着ると、飲み物を取りに1階に下りた。玲奈はその間に服を着た。
 牧が自分の部屋のドアをノックし部屋に入ると、ベッドにちょこんと座る玲奈がいる。牧は玲奈の横に座った。


「……身体、大丈夫か?」

「うん、大丈夫。ありがとう牧さん」


 玲奈は下腹部が少し痛んだが言わないでおいた。嫌な痛みじゃなかったからだ。
 牧は玲奈をぎゅっと抱きしめる。


「……このまま帰したくないな……」


 玲奈は赤面した。先程した行為がこんなにも2人を近付け、心を満たしてくれるものだと玲奈は初めて知った。

 今度いつ会えるか分からないけれど、牧を愛しいと思う気持ちが益々膨らんで、幸せで一杯な玲奈だった。




2012.7.16





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