卒業後の後輩達と
※卒業後ネタ
「……」
「どうしたユキ。さっきから落ち着かない様子だな」
「んな事ねーよ」
「ねぇねぇユキちゃん、名前さん来るの遅すぎないかな?どこかで道に迷ってるんじゃ…」
「数分おきに聞いてんじゃねーよシキバ。もうすぐ着くって連絡あっただろうが」
「だけど名前さんに会うの久しぶりだよねー。まさかレースの応援に来てくれるだなんて…。しかも今日は真波が居ないから邪魔されずに名前さんに構えってもらえるなぁ…ふふふ…」
「レース前に浮かれてんじゃねえよシキバ!塔一郎も活入れてやれ!」
「もしかして名前さんと一緒に新開さんもいらっしゃるんじゃ…いやいや集中しろ泉田塔一郎!こんな事ではアンディとフランクとファビアンに笑われてしまう!!」
「こっちもブレブレじゃねえか!!」
「やっほーい後輩達!調子はどう?」
「あ…」
「わぁ!!名前さ〜〜んっ!!」
「ぎゃーーっ!!でかいでかい!!相変わらずでかいな葦木場〜〜!!」
「いきなり飛びつくんじゃねえシキバ!!」
「だって久しぶりに名前さんに会えたんだよユキちゃん!!」
「お久しぶりです名前さん。ご足労頂きありがとうございます」
「いいのいいの〜。会場がうちの大学の近くだったから見に来られてラッキーだったよ。っていうか泉田また筋肉育った?久しぶりだねぇアンディフランク」
「ああ、名前さんとの再会でアンディとフランクが喜びに震えている…!!」
「はっはっは胸がピクピクしとるわ」
「いやなんのやりとりだよ気持ち悪いからやめろ」
「う〜ん黒田のツッコミもキレが益々よくなってる…。あはは。たった数ヶ月会ってないだけなのに皆変わったねぇ」
「名前さんは相変わらず成長してませんね。気が緩みます」
「うんうん誉められてない事だけは伝わってきたぞ〜黒田。後でテント裏な」
「は〜〜この感じ懐かしいねぇ…。やっぱり名前さんが居てくれるとリラックスできるよ…ずっと居てくれたらいいのになぁ…」
「可愛い事言ってくれるなぁ葦木場は…。あ、そうだマネちゃん達ってどこにいるか分かる?あっちにも挨拶しとかないと」
「俺が案内します!行こう名前さん!」
「だーーっ走るな走るな歩幅の差を考えっ、あ゛〜〜!!!」
「ははは、相変わらず賑やかな人だな名前先輩は…。葦木場もリラックスできたようだしレース前に会えてよかった。なぁユキ」
「……」
「ユキ…?」
「ッハァ〜〜〜〜〜〜!!!なんだあの可愛さは!!可愛さで俺を殺す気か!?!!可愛さ殺戮事件かよ!!!!」
「ユ、ユキ……」
「男らしくなったってふにゃふにゃな笑顔で見上げやがってア゛ァ〜〜〜あの場で抱きしめなかった俺偉すぎだろ優勝だわ優勝。つーか前にも増して可愛くなってねえか?写真で見てたから髪が伸びてんのは知ってたけどなんか大人っぽくなってんじゃねえかよ大学生ってだけでそうなっちまうのかよ俺の見てねえ所で勝手に可愛くなってんのかよあの人可愛くなる天才かってんだよいい加減にしてくれよマジで」
「ユ、ユキ‥以前からずっと思ってたんだがそんなにあの人が好きならちゃんと告白した方が良いんじゃないのか…?」
「あ?脈がねえのにそんなリスキーなことできるかよ。これからじわじわ外堀から固めて俺が傍に居ねえと嫌だってあの人に言わせるくらいベタベタに甘やかした後に告白する予定だからな」
「(大胆な割に小心的なんだよなぁ…)」
2020.8.27
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