夢小説 | ナノ

Trojandeath



▼ ダニエル、テレンス夢「猫の絵画」 20.12.24

下腹部にザックリ刺されるような痛みを感じ蹲る。呪いかと思っていると吐き気もし、トイレの住民となる(新居引越し蕎麦で〜す)。
立ち上がるとフラフラして気持ち悪くなり、またしゃがみ込んでしまった。
やっと身を起こし洗面所で手を洗いながら鏡を見ると、真っ白い死人のような顔色で、ブスな吸血鬼みたいでウケルと死にかけつつ思った。

切腹途中の罪人の気持ちでリビングに入る。
先程朝食を温めはしたがとても食べる気になれない。
鎮痛剤を飲むため、仕方なくヨーグルトと冷凍のブルーベリーを合体させたのをほんの僅かずつ口へ運ぶ。
絶えない何かしらの罰としか思えぬ痛みのせいかホルモンバランスがおかしいのか何なのか、頭がグルグルした。
これではとても動けない芋虫のように地面に這いつくばるくらいしか出来ないYo★のため、横に座って何か食う母に「今日は生理でとてもお腹が痛くて動けない」と告げると、
「でもスパゲティは食べられるよね?」
とのこと。オッタマゲー!(激死古語)
母手製の、フライパンに入ったままのあったか〜い麺と、別のフライパン入りの具。食べて!夢主ちゃん食べて!とイイニオイを醸してるハズが今は連続する吐き気のせいでただただ三角コーナーの中身くらいにしか思えない(ごめんねスパゲチー……)(ううん、いいんだよ!夢主ちゃん、気にしないで。)。スパゲティですら私を気遣うというのに。

無視というか腹痛すぎてNo answer(なぜEnglish)のまま、尚もイタリアに住むミミズのディナー(つまり激ゆっくり(していってね!!)のような遅々としたヨーグルト啜りを行うと、「死んでる……」と何度も言ってくる。
「皿は洗えるよね?」
こういった場合黙っていることが賢明なのはこれまでの経験からメイハクなため、無言で薬を飲み、限界だから部屋へ戻ろうとする。
と、
「寝るんだ……」
と発されたのが最後に聞こえた。

〜〜〜

あれから随分時間が経ちDIO様に仕えるようになった今、何故かまた同じようになり、今日も寝ていることにした。
汚くて悪いが、ほんの少し食べたものすら吐き戻してしまったけど、ちょっと体調がマシになったところだ。

「アナタなら体調悪いのをおして働こうとするかと。」
変なイオニアの柱のような妙な形状の頭髪部を持つ無駄に顔だけ良い執事もといテレンスは、興味なさげに壁にもたれつつこちらへ投げかける。
こちらはベッドで半身だけ起こし内心「なんもしねーなら帰れや」と刺しつつマンボウ並みの虚無で対応する。
「フラフラした奴が居た方が邪魔だと思って。」
「Exactly!」
私だって皆の荷物にはこれ以上なりたくないC!

このやりとりが開いたままのドアから聞こえていたのか、彼の兄であるダニエルが顔を出す。
「なんですか?用がないなら帰ってください」
(いや、お前がだよ………!)by夢主
「やあ夢主。大丈夫かな?具合は。
……いやな、さっきの話だけど。邪魔だとかじゃなく体調が悪いなら普通に休んでいいんだよ。」
と半分呆れと困ったをMIXしたように告げる。
そんなこと言われたことなかったから、素直に
「アナタ変わってるね。そんなこと言うなんて…。」
と返すと、彼は一瞬ゼラチン入れまくりすぎのゼリーみたく見えた。
そして、すぐ3歳児の我儘に振り回される保護者のような曖昧なよくわからない顔になり、それからゆっくり猫のように目を細める。
それが窓からの光で照らされ、なんとなくフェルメールを思い起こす。私は彼の絵は余り好きでなかったが、今のダニエルなら見ててもいいなと感じた。


☆END★




prev / next

[ back to top ]



×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -