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ちゃんと家賃払ってくれる人
突然ですが、私は大家をしております。
築40年というボロアパートですがね…。
居住者は私含め4人。
最近は、五条さんという人が新たに住む事になりました。
五条さんは眼鏡をかけていて、正直何を考えているのか分からず気味が悪いです…。
しかし今日は五条さんから家賃を貰わなければいけません!
私は既に部屋の前に来ています。
さぁ行け!勇気を出すんだ名前!!
『あの〜五条さん、大家ですが、ご在宅でしょうか?』
ガチャッ
「クックック」
『あっこんにちは。今日は家賃をもらいに来ました』
「クークックック」
『ありがとうございます!』
…なんだ、意外と普通な人でした。
怖がって損しました(´-ω-`)
「…ククッ」
『ん?どうしました?』
「クククックークック」
『このアパートを選んだ理由?…やっぱり家賃が安いからじゃないですか?』
「クックッ」
『違う?じゃあ、一体何なんですか?』
「クックックーククッ!」
『なっ…///何言ってるんですか!!だ、騙されないんですからね!』
「クッククッ」
『わぁぁぁ!五条さん顔近い!顔っ!!』
バーン!!
「そうはさせないでヤンス!!」
『あっ栗松さん!?』
「クッ」
「名前さんは渡さないでヤンス!!」
「クッククックックックッ」
「新参者がうるさいでヤンス!さっさと帰るでヤンス!!」
「クークックックークッ」
「ここが家?ふざけるなでヤンス!!」
ま、まさか栗松さんまで…ってそんな事を言っている場合じゃないですよ!
早くこの修羅場から逃げ…っ!
「そうはさせないぞ」
杉森さぁぁぁん!!
何で杉森さんも居るんですかぁぁぁ!!
「あっ、御影専農のGKこと杉森威でヤンス!!何しに来たでヤンスか!」
「説明口調乙だな、雷門DF栗松鉄平よ」
「お前もでヤンス!」
「クックークックックッ」
「何?GKはGKらしくこぼれ球を待ってろだと?ふん、サッカーはGKがシュートを打ってはいけないのか?」
「俺は名前のハートにシュートを打ってやるでヤンス!」
「クックッ」
「クサイ台詞、だそうだ」
「…!!こ、こうなったら名前さんに直接決めてもらうでヤンス!」
『えっ?わ、私!?』
「という訳、名前。さぁ誰が良いのか」
「クークックッククックーッ」
「決めてほしいでヤンス!!」
『えっ…えと、私は…』
ちゃんと家賃払ってくれる人(が良いですね。五条さんは家賃足りてないし、後の2人は滞納しているんですよね)
(ククッ!?)
(シビアだな、名前は)
(あ、後2年待ってほしいでヤンス!)
何か?(^д^)