捧頂 | ナノ

 友情→愛情?



『あっ、あの士郎君!よよ良かったら一緒にか、かか帰り…』

「ごめん名前ちゃん。今日は委員会あるから!」

『へっ!?あぁ、うん…今日も委員会…』



士郎君さ、昨日も一昨日も委員会だったよね?一昨々日は…何だっけ。
そりゃしょうがないけどさ!!
部活もあるし忙しいんだろうけどさ!!
そうなんだけどさ…はぁ。
頑張って誘ったんだけどな…。


「あーあ、兄貴行っちまったな」

『仕方ないよね…士郎君忙しいし…』

「おい名前ー起きてるかー」

『うわぁぁぁアツヤぁぁぁ!!』

「八つ当たり止めろっ!!」



こちら士郎君の弟、アツヤ。
士郎君に全然似てないけど良き相談相手。



『士郎君んんん!!』

「ちょっ…やめ、首締めんな!!」

『うわぁぁぁん帰るよアツヤぁぁぁ!!』

「へーへー、げほっ」



まぁ士郎君と私は只のクラスメイトだし?
正直片思いなわけだし…そりゃ士郎君は私より委員会を選ぶよね。
あーあ、勝手に浮かれて落ち込んで…私、馬鹿みたい。



「……」

『アツヤ!!』

「あっ!?な、何だよ」

『ちょっとそこら辺散歩してくる!』

「え、あ、おう」

『送ってくれてありがと。じゃあね!!』

「ああ、じゃあな」



…うん、考えても意味無いよね。
私が士郎君好きなのは変わらないし!
ミスポジティブ=私、はいここ大事!
という訳で、当面の目標は士郎君のメアドゲットにしよう!!
そうなるとアツヤの手を借りる事になるかな。…我ながらせこいなぁ(笑)



『お風呂も入ったし…早速アツヤに連絡してみるか!!』



「もしもし」

『もっしー☆』

「…切るぞ?」

『あっごめんなさい止めて下さい』

「謝んなら最初っからすんなよ…ったく」

『ごめんごめん(笑)』

「で?用件は何だ?」



よし、今だ名前!
士郎君のメアドっ!士郎君のメアドを教えて下さいって言うんだ!!



『あ、あのですね、お願いがあって…』

「なんだ兄貴関連か」

『え!?何で分かったの!?エスパー?』
「アホか!お前が声震えている時は兄貴に関係してる時だろ」

『へぇ〜』



自分でも気づかなかった…。
…え?つまり士郎君の前でも声が…?
うわぁぁぁ!!恥ずかしーっ!!



「んで、兄貴の何なんだよ」

『あっうん、えっとね、士郎君のメアドが欲しいなぁ…なんて』

「ふーん…」

『良いかな?良いかな??』

「…お前って、本当兄貴の事好きだよな」

『はひ!?』



え?何々!?
話が急に変わりましたけど!?
私何か言いました!?



「俺の事は呼び捨てなのに兄貴は君付けだしよ」

『それは、気がついたらそうだった!』

「第一兄貴は、名前の事何も考えてねーじゃん。それなのに好きなのか?」

『うん…まぁ士郎君から見たら私は只のクラスメイトだし。でも好きなんだもん!』

「ふーん…」



…いやいや「ふーん」じゃないし、続き気になるし。To be continue…とか求めてないし!



「あのさ」

『ん?』















「兄貴なんかやめて俺にしねぇ?」















『……ん?…今何て』

「や、やっぱり何でもねぇ!!今の忘れろよ!!じゃあな!」



…切られた…。
結局士郎君のメアド貰ってないし…。
いやいや、そこは置いといて。
…今のってもしかして。



『…一体明日からどんな顔して会えば良いわけ?』



友情→愛情?



(アツヤ、やっと言えたの?)
(兄貴!?きき、聞いて…っつか知って)
(僕アツヤの事は何でも知ってるよ?お兄ちゃんはアツヤが1番好きだからね!!)
(名前…俺はこんな奴に負けたのか)
















えーAliceさん、待たせてしまったのにこんな変な文で本っ当に申し訳ない!!
最後ブラコンネタとかふざけんなっていう感じですよね!
でもリクエストありがとうございました!



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