捧頂 | ナノ

 いつもと変わらず




『あー、やっと授業終わったぁ!』



今日も無事乗り越えられました。
5時間目の国語は、睡魔がずっと追いかけて来てたよ。
10分ぐらい捕まったけど。



『ゲッ…そうだ、部活があったんだ』



チッ部活という名の関門がまだあったか!



『…良し、サボっちゃえ!』



という訳で、今屋上に居ます。
良いんだよ、人多いから1人ぐらい居なくなっても気付かないって。

しかし何で授業を真面目に受けて部活をサボるんだろうね、私は。
普通逆だよね?ね?

そんな事考えながら、扉にもたれてイチゴ牛乳を飲む。

あー幸せだなぁ。

…と思ったその時!!



「おーい名前居るかー!?」

『ぐふぅっ!』

「あ」



風丸降臨。
奴め…私がもたれていた扉から現れるとは卑怯な!
お陰で私はイチゴ牛乳まみれだよ!!



「あーあ…」

『あーあじゃ無いっ!誰のせいよこれ!』

「後でイチゴ牛乳買ってやるから」

『風丸さんの目は節穴ですか!?このイチゴ牛乳色の制服を見てみなさい!!』

「良い匂いじゃ無いか」

『よーし、もう相手にしない』



そう言って隅っこで体育座りする私。
制服に飲ませる為にイチゴ牛乳買ったわけじゃ無いのに…よよよ。



「そんなに怒るなよ…よっと」

『何で隣に座るの』

「ま、気にすんなって」

『あっそ』



…屋上の隅っこで体育座りしている2人。
もし自分が屋上に来て、この光景を見たら引くと思う。我ながら。

ふと校庭を見ると、サッカー部が練習していた。風丸もサボりか、珍しい。



『風丸』

「ん?」

『部活行かなくて良いの?』

「そのセリフ、そのままお前に返すよ」

『私は良いんですぅ』

「何だよその自信ー」



あ、笑った。



「…何見てんだよ?」

『風丸ってキレイだよね』

「は?」



あっやべ、風丸さんフリーズしちゃった!
男の子にキレイは駄目でした!



『ゴメン冗談』

「…あ、冗談か!何だ冗談だったのか…」

『え?本気にした?』

「ちっ違うからな!ちょっと驚いただけだからな!!」

『はいはい』



顔真っ赤にされながら言われてもね…。
そんなにキレイと言われるのが嫌なんですね、分かります。



「なぁ名前…」

『ん?』

「やっぱり何でも無い」

『あっそ』



そんなこんなで、もう夕方になった。
良い天気だから、白い雲に夕焼けがとっても映えた。



「また吹雪達に叱られちゃうな…」



いつもと変わらず



(今日も平和でした)
(今日も言えませんでした)















えー…なんというか、筋道が皆無ですね。
うん、あれだ。吹雪達は知ってんだよ。
桜姫さん、こんな物で良いでしょうか?
不満があったら是非掲示板やメールで!



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