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 アリビンゲーブ 30

そんな会話もいつのまにかいつもの談笑に取ってかわり、訓練開始の鐘が鳴るまで皆との時間を楽しんだ。

朝食後は通常であれば格闘術の訓練が行われるのだが、壁外遠征に向けて多くの時間が全体演習に充てられる。

一日ずつ壁外調査の日が近づいてくる。

怖いような、しかし早く外へ出たいような、自分でもよく分からない気持ちだ。

死ぬかもしれない。
でも、極限の状態で生き残ってやるという気持ちもある。

状況をしっかり見据えて、自分の最適な行動を見極める事も必要だ。

ただ、あれこれ考えてしまうと行動が遅くなり結果として命も落としかねないので一瞬の判断、というか生死をかけた勘というものが働くようになる。

どんなに気を付けても想定外の事は起こり得るので、広い視野を持て、とは初陣前に班長に言われた言葉だ。

兵長はこの地獄を何度も経験しているんだ。
私だって生き抜いてやる。

寝不足と知恵熱から頭痛が一日中続いたような状態でやっとその日を終え、夜には崩れるようにベッドに横になった。



  


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