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 スチータスII 06

彼の言う守るべきルール。
それを破ってまで助けてくれた。

大事な人を守れるように、か…。
部下の前でも迷わずに助け出してくれたんだ。


一人で駆けつけてまで、私を…。

大切にされているんだと、彼の一連の行動が教えてくれるような気がした。


「あ、あれ…?
エマ、泣かないでよ。」

「あ、ごめ…」


こんなに温かい気持ちで胸がいっぱいになるのは初めてだ。
無意識に、さらりとした涙が頬を伝う。


ジャリ…


石を踏みしめる音がして、
振り向くと背後から歩いてきたらしいリヴァイが目に入った。


「「あ…」」

「お前、誰が外に出ていいと…」


その瞳が私の顔を見て見開かれる。
そしてそのままぎろりとハンジへと向けられた。


「おい、クソメガネ…」

「いやいやいや!
これは不可抗力でしょ!!」


「リヴァイ、これはちが…」

私の弁解も空しく、怖い顔をしながら近づくリヴァイを見てハンジは一目散に逃げ出してしまった。
でも、振り返りながら私にウィンクを投げ『なかよくね』、と口を動かす。
感謝の意味を込めて小さく手を振った。

顔を上げると太陽がちょうど降り注ぎ、眩しくて目を細める。

ちっ、と小さく息を吐いて眩しい光の中でリヴァイが振り向いた。

あ、
いつもの

夢みたい。

「エマ…行くぞ」


私が捕まりやすい様に低めに手を差し伸べてくれる。

うん。

ぎゅっと、彼の手を握り返す。

私の心はずっと何があっても変わらないよ。

これから私達がどうなっていくかはちょっと不安だけど、
彼の覚悟を感じることも出来たから…
自分から身を引くことはもう無い。


これからも、あなたと一緒に−−−。






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「お前、給湯室にはもう行かないのか?」

「え?」

「……いや、なんでもない」






スチータスII
おわり

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