△ ナカロマ 33
「…団長に、止められてる、とかですか?」
一瞬、どきっとするが止めているのはエルヴィンじゃない。
そうか、エルヴィンの親戚だということは結構な数の人が知ってるんだっけ。
「いえ、エルヴィンは自分で決めたことならやってこいって言ってくれてます。
だから単純に私の力不足なんです。」
そう、単純にリヴァイを納得させるだけの力量が足りていない。
止めているのはリヴァイとは言えず、ただただ事実だけを述べる。
呟きながら気持ちが沈んでいくのが分かる。
「…ふーん、そうなんですか。」
俯く私を見て、その兵士は何かを考え込むように手を顎に添えた。
が、すぐにぱっと顔を上げて手を差し出してきた。
「すいません、そういえば僕名乗ってなかったですね。
ダミアンです!これから訓練、がんばりましょうね!」
「あ、私こそお名前も聞かずに、すいません!
ダミアンさん、よろしくお願いします。」
差し出された手を握り返したところで、下から集合の合図がかかり、その後は次の訓練へと移った。
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