△ ナカロマ 24
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「だから〜、絶対兵長はそう思ってないって!」
翌日、早朝の訓練場からペトラの明るい声が響いていた。
「だけどなぁペトラ。あの兵長だぞ?人類最強だぞ?」
特別作戦班の4人は訓練場の一角に設けられたテーブル席の周りで休憩を取っていた。
グンタとペトラは腰掛けずに、他愛もない議論を重ねていた。
「まぁ、実を言うと俺も一番最初の時点で違和感は感じていたがな」
彼女と兵長の再会の場面を目にしていたオルオもそこに交じる。
「でしょ?私も話を聞いただけだと信じられなかったけど、あれは間違いないと思うの」
だって、男って何とも思っていない子を抱き上げるの?と質問するペトラには、最早男性陣の意見は聞こえていないようだ。
「まぁ、そうだとして…。ペトラ、お前も兵長の事好きなんだろ?
どうするんだ?」
一人冷静なエルドに突っ込まれ、一瞬ペトラが怯んだように見えた。
「…諦める!あの兵長を振り向かせる自信もないし、好きというか、憧れに近かったのかな〜」
「おいおい、それでいいのかペトラ?」
オルオが半分からかいながらも声を掛ける。
特別作戦班、巨人化する新兵の監視役兼保護役としてリヴァイ兵長直々に指名されたのはつい最近のことだ。
けれど、それより以前からペトラがリヴァイ兵長個人を意識するようになったのをオルオは良く知っている。
「うん。兵長を慕う気持ちは変わらないし、ちょっとヤキモチも妬いちゃうかもしれないけどね!影ながら応援したいの!」
吹っ切れた感じのペトラに、三人の男は呆れた様に顔を見合わせた。
心配ないようだ。
「女ってそういうの好きだよな…」
「兵長はそういうのあまり好きじゃないと思うな」
「自己満足のお節介は見苦しいぞ」
男女間での恋愛話にはなぜこんなにも温度差があるのか。
この班にももう一人女子が欲しい、とペトラは思った。
「うるっさいな〜!いいの、少しでも兵長には幸せになってもらいたいんだから!」
「よし、」
そう言ってエルドはテーブルの上に両腕をのせ、何やら真面目な顔をした。
「今までの兵長の言動をまとめなおすぞ。俺はあの人に下手な助けはいらないと思うが、ペトラがそこまで言うなら傾向と対策を論理的に組み立てる必要がある」
これにはペトラが目を回した。
「エルドォォ!?なんでそうなるの、もっとふんわり行こうよー!!」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ班を遠目から見て、リヴァイは呆れ返ったため息をついた。
何を話しているかは分からないが、緊張感の無い奴らだな、と思いながら彼等の元へと歩を進めたリヴァイだった。
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