△ ナカロマ 09
リヴァイは一瞬眉を上げたけれど、すぐにいつもの不機嫌そうな顔に戻った。
「俺の部屋は…本部横の宿舎にある。
警備兵もいるからあまりうろつくなよ」
…警備かぁ。
じゃあ気軽に会いに行くのも無理そう、だよね。
「そうなんだ…。」
肩を落とす私を見て、彼はふい、と顔を逸らした。
「…二階の一番端だ」
「え?」
落とされた彼の言葉に顔を上げると彼は既に廊下の先を見据えていた。
「来たい時は俺に言えばいい」
そして靴音を鳴らして歩き出す。
…っ!
行ってもいい、ってことだよね?
「うん…っ、ありがとう、リヴァイ…!」
私の浮きだった声を背中に受け止めて、彼は廊下を曲がっていった。
一瞬落ちかけた気持ちも彼の一言でふわふわと舞い上がる。
迷惑がられているかも知れないけれど、彼は本当に嫌なことは許さないはずだ。
二階の、端の部屋。
さすがに毎日会いに行こうなんてことはしないけれど…。
会いにいってもいい。
その許可を彼の口からもらえてよかった。
これからの調査兵団での生活がどんなに大変でも、頑張っていけそうな気がした。