それはさておきプレゼントは『美奈子さん』って訳か。男の夢だよな〜。
けどこの人から仕掛けるってやっぱムリそう。
琉夏さん挑発して、そんな雰囲気とかしか思いつかねーんだけど…。
いい方法ねーかなって思ってたら、モジモジしてる美奈子さんのブラウスが目に止まった。夏場の薄着はいいよな。
「見えそうで見えないって大事」
「見えそうで見えない?」
「そーゆーのドキドキしねぇ?」
「意味が…よくわかんない」
「あー…」
そこからですか…。
すっげー言いにくいんスけど。
「…とか…したら」
「え?ご、ごめんなさいっ、もう一回」
「谷間…見えたりとかさ。やべぇオレがハズいんスけど」
コレ…質問される側も、性癖晒すみたいで超恥ずかしいんですけどー!
恥ずかしくて口許を覆ってみる。美奈子さんは最高潮に真っ赤。顔から火でも出ちゃうんじゃねーのって位ヤバい。
頬っぺたを手で覆ってはふ、って息を吐いてオレを見上げた。
やっぱカワイイかも。ってヤベェ…変な事考えそ。
「ほ、他には?」
ほ、他〜!?
多分それだけでいいと思うんだけど。ジーッと眺めてると髪の毛が超ツヤツヤ。触って見てもダメージとか全然ねーし。
あ、それいいかも。
「そうだな〜ってか、アンタ髪の毛つるつるじゃね?思わず触りたくなるって!」
「ほんと?最近、新名くんに教えてもらった“つやつや うるる”シリーズ使ってみてるの」
「マジで!?アレいいっしょ!」
美奈子さんの髪はホントにツヤツヤしてる。
このシャンプー匂いもいいし、結構すれ違いざまにこの香りすると、振り返っちゃうんだよな〜。
「うん、すごくいい感じ!琉夏くん触りたくなってくれるかな?」
「間違いねーって!その甘い匂いもポイントだし〜」
「甘い匂い?ポイント?」
「そう」
女の子からいい匂いして、しかも準備万端とかって、食いつかねーわけねーじゃん。
しかも相手は美奈子さんなわけだし?
美奈子さんは自分の髪の毛の束を見つめて、不思議そうな顔して、何か考えたのかまた赤くなってた。
ひとしきり話した後、『琥一さんとか聞いてみれば』って話を切り上げることにした。
これ以上はオレがヤバい…変な汗が出る。