1000hit*初々しい恋 | ナノ

バカ、意識しすぎ


「ドリンク持ってきたよー」

幸村くんが休憩時間と告げて
マネージャーである那美が部員にドリンクを配る

「はい、ブン太。お疲れー」

もちろん俺も那美からドリンクを受け取る

「サンキュー。つーか腹減った。何か持ってねぇ?」

「はいはい。そう言うと思って用意しといたよ」

ポケットから取り出される袋
その中から氷砂糖が取り出される

「何でそれなんだよぃ!?」

「まぁまぁ、部活終わったら鞄の中にチョコがあるから。それまで我慢して?」

氷砂糖を受け取ると那美は満足したようにわらった他の奴らにドリンクを配っていく

「丸井先輩と古西先輩って仲良いッスよねー、付き合ってんスか?」

「はぁ!?」

赤也が近づいてきてとんでもねぇことを言い出した

「なーに言うとるんじゃ赤也。あれはどう見てもお互い好きなのにそのことに気づいとらん二人の関係じゃろ」

赤也に続いて仁王もやってくる
爆弾発言と一緒に
つーかそんな関係聞いたことねぇっつーの!!

「なるほど!!そーなんスか?」

赤也がちょっときらきらした目で俺を見てくる
恋バナ好きの女子か、テメーは

「赤也、じゃからブンちゃんは気づいてないんじゃって」

「あ、そっか」

ははははと笑い出す二人
俺、この状況どうすりゃいいわけ?

「…で、ブンちゃんはいつ告るん?」

「は!?」

「両想い確定じゃけぇ、とっとと告りんしゃい」

「俺、応援するッス!!」

「いや!!俺別に那美のこと…ってうわっ」

仁王が俺の顔を掴んで那美の方を向かせた

「…ブンちゃん、顔赤くなってるぜよ?」

にやっと笑って仁王が俺の顔を覗き込んできた

「ばっ…んな訳ねーだろぃ!?」

「じゃって俺の手熱くなっとるんじゃもん」

確かに俺の顔が熱くなってんのがわかった

俺那美のこと好きだったのかよぃ!?

「ブン太?はい、チョコ」

「へ?って、うわっ」

いつの間にか那美は手にチョコを持って俺の前にいた

「化け物見たみたいな反応しないでよ。鞄から取ってきたんだけどいらないの?」

「う、うっせー」

仕方ねーだろぃ
なんか那美見てるとどきどきしだしてきた
くそっ、仁王と赤也のせいだ

俺は那美の手に乗ったチョコを受け取る
受け取るとき俺の手が那美の手に少しふれた

「!」

瞬間顔がかぁっと熱くなった

「わ、悪っ…くそぉぉぉぉぉぉぉっ」

今まで普通に見れたはずの那美の顔が見れなくなって
ちょっと手が触れただけでどきどきして
俺はこれ以上那美といれずにその場から逃げ出した

「ちょ、ブン太!?」

「うわー、丸井先輩バカッスねー」

「自覚した途端、意識しすぎじゃ。あれじゃあしばらく告るんは無理そうじゃのぅ」

「古西先輩も大変ッスね」

「へ?何が?」


バカ、意識しすぎ






…すいません
素晴らしく駄文orz
ブンちゃんに似合うかなと思って書いてみたんですが限界…
っていうかちょっと赤也のと似た感じになってしまいました
まだまだですね(^_^;)
これからも日々精進!!

っていうことでこんな駄文を読んでくださりありがとうございました

荊姫


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