メロウ | ナノ

詐欺師と約束。



「俺とデートしてくれん?」

「…へ?」

今仁王くんはデートって言った?

「やから、デート」

あぁやっぱり言ってたみたい

「つまり遊びに行こうってことだよね?」

「ん」

頷く仁王くん
なんというか…仁王くんがこんなこと言うのが意外な気がして
びっくりしたけどなんっか事態を飲み込めてきた

「ん−、いいよ」

「んじゃ、今週の日曜、11時に迎えにくるけぇ」

「わかった。どこ行くの?」

「椎名の行きたいところでええぜよ」

え、それってお礼にならなくない?

「椎名と行ければそれでいいけぇ」

え、心読まれた?

「口に出とるよ」

「え、また!?」

柳くんにも言われたな…
気をつけよう

「んじゃあどこ行くき考えときんしゃい」

「うん、じゃあおやすみ」

仁王くんは手を振って去っていった
あ、尻尾揺れてる
触りたい…って…

「パーカー返すの忘れてた」

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朝、今日は朝練のない精市と一緒に登校

「ねぇ、もし私と一緒に遊びに行くんならどこ行きたい?」

昨日アイスを食べながら考えてみたけど
全然思いつかなかった
私が行きたいとこでいいって言ってたけど
やっぱりお礼なわけだし仁王くんがつまらないとこには行きたくない
ってことで精市に聞いてみたのだ

「は?何で俺が未緒と遊びに行ったりしないといけないの?」

…こいつ酷い

「いや、あの、精市とは行かないよ?」

「あ、なんだ。よかった」

よかったって何!?
ちょっ、胸をなで下ろすような仕草は止めましょうよ!

「で、じゃあ誰と行くんだい?」

「仁王くん。何か遊びに行こーって」

「へー、仁王と…」

ん?
何か精市笑ってない?
これは何か企んでる顔だ!!…と思う、多分

「せ、精市?」

「未緒」

女子顔負けのビューティフルスマイルが私に向けられる

「俺、ちょうど遊園地のチケット持ってるんだよ。あげるから二人で行っておいで?」

…どうやら遊園地に行くことに決定したようだ





相変わらずのぐだぐだですね
仁王のキャラがいまいち掴めない(´_`)
幸村様に至っては何なんでしょうねwww
次回は仁王とデートします!!



 


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