メロウ | ナノ

湯上がり詐欺師。



甘味処を出た後仁王くんのリクエストのため
焼き肉の用意を買い(この間に仁王くんは着替えとか泊まる用意を買ってた)
三人で私の家に帰った

「ただいまー」

「ただいま」

「邪魔するぜよ」

仁王くんは玄関にテニスバックを下ろす
そういえば部活帰りだったな
制服だし

「仁王くん部活で汗とかかいてるなら今からお風呂入る?その間にご飯の準備してるけど」

「そうさせてもらおうかの」

仁王くんにお風呂の場所を教えて
食材を持って私はキッチンに向かう

「手伝うわ」

「本当?ありがとー。じゃあホットプレート出して野菜切って」

「わかった」

ホットプレートを出してもらい光と二人でキッチンに並ぶ
光の包丁が下ろされる度に野菜がきれいに切れている
相変わらず器用だな

「何?」

「何って…何?」

「めっちゃ見てくるやん」

「え、そんな見てた?いや、きれいに切るな〜って」

「俺に見とれたんかと思ったわ」

「あははっ」

「はいはい。笑っとらんと手動かせや」

「ごめんごめん」

私も視線を自分の包丁に戻す
2つの包丁が下ろされる音がテンポよく聞こえてくる

「お風呂いただいたナリ」

「はいはー…い!?」

「どうかしたんか?」

「いや…」

お風呂上がりの仁王くんは一言で表すなら
溢れ出る色気
だった
いつも括っている髪が下ろされているだけでも色気があるのに
完全には乾ききっていない濡れた髪の毛がさらに色気を増している

「絶対に中学生じゃない」

「あぁ」

私の言葉の察したであろう仁王くんはあの妖しい笑みで私頭と腰に手を回してきた

「風呂上がりの俺のかっこよさに見とれたん?」

「ち、ちちち近いから!!」

顔がかーっと熱くなる

「ええじゃろ?」

始めはゆるく回された手がどんどん強くなっていく、と思ったら突然後ろに引かれた

「冗談にしてはキツいちゃいますか、仁王さん」

「冗談のつもりはないんじゃけど?」

「未緒も、早よ肉切れや。野菜終わったで」

「へ?あ、ごごごめん!!」

慌ててお肉を切るのを再開する
ばくばくする心臓はしばらく収まりそうになかった


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仁王は立海のエロ担当ですよね!!
あの色気は反則です

ありがとうございました

荊姫

 


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