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詐欺師と戯れる。



明日からはGW
先日従兄弟から連絡があったように今日の夜から泊まりにくることになっている
旅行に置いてかれることには呆れるが
あの可愛い可愛い従兄弟が泊まりにくるのは素直に嬉しい

「なんじゃ朝から機嫌がいいのう、未緒」

「え、嘘、顔に出てた?」

「あれを出とらん言う奴はおらんぜよ。見るか?」

仁王くんの携帯の画面には思いっきり顔にやけさせた、私

「ちょっと!!何撮ってるの!?消してよー」

「嫌じゃ。にやけとる未緒も可愛いぜよ。待ち受けにしちゃる」

慣れた手つきで携帯のボタンを押す仁王くんの指

「ストップ!!止めて!!恥ずかしいから!!」

仁王くんの腕を掴んで操作を止めさせる
仁王くんが人に携帯を見せるとは思わないけど
開けるたびに私のにやけ顔が見られると思ったら恥ずかしい

「じゃあ待ち受けにせん代わりに残しとしてもええ?」

「いいから!!待ち受けは止めて!!」

「仕方ないのう」

ちょっと残念そうな仁王くん
…ってあれ、笑ってる?
…よく考えたら待ち受けにされないだけで状況変わってない?
騙された!?

「私消してって言ったのに!!」

「プリッ」

仁王くんは早々と携帯をポケットにしまった
くそぅ

「で、何でこんなにやけとったんじゃ?」

「今日従兄弟が泊まりにくるんだよ。もうね、ツンデレですっごい可愛いの!!」

「ほう、従姉妹か」

夜には来るはずだし早めに帰っとかないとなー
ご飯とか準備しときたいし

久々に会える嬉しさに私の予定はどんどん決まっていく

「未緒、また顔にやけとる」

「いいのー」

「まぁ楽しいGWになりそうでよかったの」

「うん!!」

「椎名ー」

突然先生に呼ばれた

「お前帰宅部だろ?放課後資料綴じるの手伝ってくれ」

「え、いや、私…」

「頼んだぞー」

私の話も聞かずさっさと行ってしまった先生
早く帰るという私の予定は早くも崩れた


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実際資料綴じる手伝いとかさせられるんですかね(´ω`)
次辺りにはきっと従兄弟くんを登場させます!!

ではありがとうございました

荊姫

 


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