メロウ | ナノ
妙技師のもやもや。
side 丸井
幸村くんに朝から呼び出されて何かと思えば
仁王と椎名がデートをするから尾行
仁王と並んで歩く椎名は前に俺と仁王と赤也の4人で
ボーリングに行ったときとは違ってなんか可愛い格好だった
仁王のためか?
それを見て俺は理由もなくもやもやする
こう…胸が締め付けられるような?
気持ち悪いなーとか思いながら俺たちも遊園地に向かった
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遊園地についてまず二人が乗ったのはメリーゴーランド
子供かよぃ
「仁王先輩がメリーゴーランドってなんか…」
隣で赤也けらけら笑ってる
そりゃそうだろぃ
明らかに浮いた仁王は馬に乗ろうとする椎名が
落ちたりしないように支えてる
そういうのは様になってんなー
降りるときも手なんか差し出して
「…なんか仁王先輩と未緒先輩、付き合ってるみたいッスね」
さっきまで笑ってた赤也が言った
「…そーか?」
赤也の言葉に俺はまた、胸が締め付けられるようだった
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お昼になって、二人はベンチで椎名の作った弁当を食ってた
俺らは売店で買ったラーメン
なんか悲しい…いや美味ぇけどよぃ
「玉子焼きにウィンナー、定番の弁当メニューのようだな」
「つまんないなー。未緒も砂糖と塩を間違えるくらいすればいいのに」
「今時そんなやつはなかなかいないだろう。ん?仁王が何か言っているようだぞ」
さっきまでべらべらしゃべってた二人が黙る
黙ったところでちょっと離れてるし声は聞こえねぇんだけど
二人を見ていたら椎名が顔を赤くした
それから仁王が何か言って椎名は諦めたように
ウィンナーを掴むはしを仁王の口に持っていった
「うわっ、あーんしてますよ!!」
赤也がちょっと照れながら騒ぐ
うっせーな
見りゃわかるっつーの
椎名にあーんしてもらった仁王は満足そうに笑ってる
今日1日ずっと感じるもやもやがまた強くなって
俺はそのもやもやを消し去るようにラーメンをかきこんだ
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尾行を続けてもう夕方
あいつらは観覧車に向かってる
なんだよ、デートかよぃ
いや、デートか
「さて、それじゃあ俺たちはもう帰ろうか」
「いいのか、精市」
「もう十分楽しませてもらったしね。俺だって最後まで覗くような趣味はないよ。それに…」
幸村くんが俺の方をちらっと見てきた
「…なんだよぃ」
「別に?」
にっこりと笑う幸村くん
まぁ、でも帰れんならいいや
なんでかわかんねーけど、ここにはいたくないし
そうして俺たちは椎名と仁王がゴンドラの中に入ってくのを見て
遊園地を後にした
ブンちゃんのターンです
仁王連載なのに仁王sideが未だないという不思議www
ブンちゃんのもやもやは何なんでしょうね←
そして遊園地デートはブンちゃん語りでほとんどを終えるというぐだぐだっぷり!!
すいません…
一応最後はちゃんとデートっぽくします
では読んでいただきありがとうございました
荊姫