メロウ | ナノ

詐欺師と出発、王者も出発。


日曜日、現在朝10時50分
仁王くんが迎えに来るまで後10分くらい
私は鏡の前で自分の姿を確認する
私の格好は襟付きのTシャツに薄めのカーディガン、キュロットにニーハイといった感じだ
スカートとかワンピースにしようかと思ったけど
遊園地なんだし動きやすい方がいいかなって

「変…ではないよね、多分」

なんてちょっと心配しながら待っていると
ピンポーンと音がした

「仁王くんだ」

鞄と…それから一応作ったお弁当を持って家を出る
お弁当はやっぱお礼なわけだし何かしようと思って作ってみた
仁王くんはあんま食べないからどうかと思ったんだけど
まぁ、気持ちってことで
ちなみに今日行く遊園地は食べ物の持ち込みはOKだ
ちゃんと調べた

「おはようさん、椎名」

「おはよう、仁王くん」

軽く手を上げて私を迎える仁王くん
仁王くんはシンプルなTシャツにシャツを羽織って下は細身のパンツ
…うん、だから本当に中学生に見えないんだってば
私服なおかげでいつもの色気が倍増してるんだよ

「兄妹とか思われたらどうしよう」

思わず呟いた

「どうした、椎名?」

「いや、仁王くんが中学生に見えなさすぎて」

「何言うとるんじゃ」

「だって…」

色気が…

「椎名も可愛いぜよ」

「〜っ!そんなこと言われたら照れるから!!」

顔が熱い

「くくっ、すまんすまん」

「もう…ほら、行こう?」

私が仁王くんの前を歩き出せば
仁王くんは一度私を引き止めて私の手から荷物を奪った

「え、自分で持つよ!」

「デートじゃろ?気にしなさんな」

返す気はないようで今度は仁王くんが私の前を歩いていった
手ぶらになったことに若干戸惑いながら私はその後をついていった

---------------------

side 幸村

未緒の家がちょうど見える曲がり角
そこから俺、柳、丸井、赤也は二人の様子を覗いていた

「出発したみたいだね、行くよ」

柳はノートにいろいろ書き込んでいる
何を書いているんだろうね

「つーか幸村くん、何で俺ら跡なんかつけてんの」

「おもしろいだろ?」

「まぁ…つーか、真田と比呂士は?」

「弦一郎も柳生も反対する確率95%のため知らせなかった」

うるさいのがいると鬱陶しいんだよね
特に真田
キェェェとか叫び出したら面倒くさいんだよ

「ジャッカル先輩はどうしたんスか?」

「あんな黒光りするのがいたら眩しくて気付かれるだろ」

「ジャ、ジャッカル…」

「丸井、何か文句あるの?」

「いや!!ありません!!」

「精市、仁王たちが見えなくなったぞ」

「え?面倒くさいなぁ。まぁ行き先はわかってるからいいけど」

見えなくなったのは丸井たちのせいだよね
ふふ、覚えておきなよ…

「丸井先輩、俺なんか寒気がするんスけど」

「俺もだ、赤也」

後ろのうるさいブタとワカメは無視して
俺達も遊園地へと向かった





前回との長さの差www
やっと出発しました
ぐだぐだっぷりすいません
ちなみに出てない王者の皆さんは書けなかったんです
一応全員登場を目指したんですが私には難しい…
これから贔屓しまくります(^_^;)

では
読んでいただきありがとうございました

荊姫

 


- ナノ -