妄想ラバーズ | ナノ

ラスボス遭遇

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「うわ…本当に氷帝だね…」

『そりゃそうやろ…』

バスを降りると目の前に広がったのは

やたらでかくて煌びやかな学校

久しぶりだな
まさかここに帰ってくることがあろうとは…

『それにしても羚奈先輩が氷帝やったとか、なかなか想像つきませんわ』

「うん、改めて見たら私もすごく信じられない」

通ってたときからデカい学校だとは思ってたけどさ…


『あーん、お前ら着いたのか』

こ、この声は…!

私は慌てて千歳くんの背中に隠れる
何でかって?すごくいい壁になりそうだったから!


『ああ、跡部くん。今日からよろしゅう』

『ああ。久しぶりだな白石』

部長同士が握手を交わす
頼むからこっち向いてくれるな…!

『とりあえず中に……おい、お前』

ビクッ

跡部がこっちに向かってきて私を引っ張り出す
ちょ、千歳くん助けようか!

『水瀬じゃねえか。何でここにいるんだ、あーん?』

ひいいいいいい

『水瀬さんは今日から臨時でマネージャーに来てもうてん。まあ離したってや』

白石くんが笑顔で私を跡部から引き離してくれる
ありがとうございます!

『へえ…まあ、よろしくな?』

ニヤリと帝王様は微笑む

「もうやだ…この合宿イヤな予感しかしないんだけど」

『おい、何か言ったか?』

「言ってませんごめんなさい」


うー…やだよー

白石くんと跡部が話し出すと、財前くんが私の肩を叩いた

『羚奈先輩、跡部さんと何かあったんですか?』

「あー…うん。同じクラスで成績で散々張り合われた上にマネージャーにしつこく勧誘され、しまいめにファンクラブに目をつけられまくる始末で…まだ他にもいろいろトラウマが…」

『羚奈ちゃん…苦労してたんやねぇ…』

小春ちゃんが頭を撫でてくれる

『お前、白石といい跡部といい…大変やな』

一氏くんにまでこんなこと言ってもらえるなんて…いつもは嫉妬しかされないのに


『みんな、そろそろ行くでー』

『中に案内するから付いて来い!』

荷物を抱えて顔を上げると、また跡部と目が合った

…何だろう、この


まだ一面なのにラスボスに遭遇した感は






はい、跡部様降臨です!

氷帝は上手く書ける自信がすごくないです←
四天宝寺も出るキャラにむらがありすぎるww

次は氷帝のあの人が出て来る予定です( ´∀`)

 


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