妄想ラバーズ | ナノ

全員集合!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夏休みが始まって数日、今日から…合宿がはじまる

キャリーバックをころころしながら学校へ向かうと、すでに何人かが集合していた

「おはよーございます…」

『おはよ、羚奈』

『水瀬さんやん!おはようさん!』

『おはようございます、羚奈先輩』

『羚奈ちゃんやん!今日からよ・ろ・し・く』

『小春浮気かー!』

朝からテンション高いな…


『おはよう水瀬さん、おおきになー』

「白石くん…おはよう」

どうやったら朝からそんな爽やかスマイルが出せるの、この人は


『…おはようさん』

後ろを振り返って唖然とした

ちょ…迫力ありすぎでしょ!坊主だし!

『ああ銀、今日からお世話になる臨時マネの水瀬さんや』

「石田銀いいます…よろしく頼んますわ」

「よ、よろしくお願いします」

わ、しかもすごいハスキーボイスだな
お経唱えてそう


『あとは…金ちゃんと千歳か』

『何しとんですかね、あの2人』

『つか千歳なんかまず来るんかっちゅー話や!』
千歳…?


『いやー…遅れてすまんばい』

『あ、羚奈姉ちゃんやー!おはようさん!』

すごいスピードで金ちゃんが走ってくる
こ、この展開は前にも…!

『こら、金ちゃん。いきなり飛びついたらあかんってこの前も言うたやんな…?』

白石くんが笑顔で包帯に手をかける
出たよ毒手!そして黒石スマイル!

『いややー!堪忍!』

金ちゃんは一緒に来た背の高い人の後ろに隠れた
えっと…この人は

『ははは。白石は朝から容赦無か…ところで、誰と?』

「あ、臨時マネの水瀬羚奈です!」

挨拶すると彼はよろしく、と微笑んだ

人懐っこそうな人だな…

『コイツは千歳千里や。…まあ、あんまり学校来んけどな』

ちょ、それ大丈夫なの
方言的には九州の出身…だよね?

すると間延びした関西弁が響いた

『おー…揃ったみたいやなー!ほな、出発すんでー』

この人が噂のオサムちゃん、か

「あの…」

『おー白石の言っとった…水瀬やったっけ?おおきにな。まあ進藤もおるけど何かあったら何でも聞きやー』

「はい!よろしくお願いします!」

おお、割と気さくそうな人でよかった!


そうして私たちはバスに乗り込むことになった

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

『羚奈先輩、俺の隣座ります?』

『いやいや、俺の隣やろ。部長やしな』

『部長関係ないやないですか』

『いやでも財前の隣て』

バスに乗るなりいきなり財前くんと白石くんが言い合いを始めた

えっと…私はどうすればいいのでしょう


『はあ…アンタらなあ。羚奈は誰の隣がええの?』

瑞稀が助け舟を出してくれる

うーん…ここはやっぱり

「瑞稀がいい!」

『『はあ!?』』

『やってさ。羚奈、こっちおいで』

唖然とする2人をよそに瑞稀はどや顔で手を招く

だって三次元男子とそんな近い距離で数時間とか絶対むり!!


「あ、そういえばさ、合宿ってどこでするの?」

『うそ、羚奈聞いてへんかったん?』

『東京やで。氷帝学園って学校と合同でな、そこの施設使わせてもらうねん』

え……?

私は白石くんの説明を聞いて固まった

「え、ほんとに氷帝?」

『おん。どしたん?』


「私、四天宝寺に来る前はそこ通ってたんだけど…」

『ええええええええええ!』

『知らんかったんや…』

バス内に瑞稀以外の全員の叫びが響き渡る


なかなか驚きの連続な合宿始めである






はい、合宿編ですね!
氷帝を巻き込みますよ(`・ω・´)

キャラの書き分けが難しいww
そしてどなたか私に九州弁教えて下さいマジで←

東京まで何故バスなのかって?
多分どっかで新幹線とか乗り換えるのでは!多分!
 


- ナノ -