妄想ラバーズ | ナノ
カオスな昼休み
----------------
瑞稀、白石くん、忍足くんに連れられて食堂に入ると、なんか明らか目立ってる集団が目に入った
ダダダダダダダダ
ドーンッ
「うっ」
凄い勢いで走ってきた何かに思いっきり飛びつかれた
『金ちゃん何やっとんねん!ほら、早よ離したり!…水瀬さん、大丈夫か?』
白石くんがソレを引き剥がしてくれる
『なーなー!この姉ちゃん誰やー?』
何故見知らぬ人にいきなり抱きついた!
『私の従姉妹で水瀬羚奈いうねん。羚奈、この子はうちの部のスーパールーキー、遠山金太郎や』
す、スーパールーキー?
私はよろしゅう!と満面の笑顔を浮かべる彼を前に呆然としていた
『あのな、金ちゃん。いきなり飛びついたら危ないやろ?そんな子ぉには…』
?
そう言って包帯に手をかける白石くん
『い、いややー!!毒手は堪忍してえな!』
遠山くんはすぐさま瑞稀の後ろに隠れて怯えだした
な、なにが起こった
『毒手いうんはな、焼けた砂と毒を交互に突き続けて2週間位苦しみ続けると手に毒がしみてその手に触れし者は死に至るっちゅー恐ろしいもんやねん!!姉ちゃんも気ィつけやあ!』
「う、うん」
え、なにその厨二設定
白石くんは厨二病なのか?
…まさかね
『やーん、羚奈ちゃんやないの!』
この声は…
『この前はちゃんと挨拶できんでごめんねぇー?ウチは金色小春いいますねん。小春ちゃんでええからなぁ』
……小春、ちゃん
「え、あ、うん…よろしくね、小春ちゃん」
『いやー、それにしてもほんま可愛ええわあ『小春浮気か!死な』うっさいユウジ!』
えっと…このユウジというらしき少年のポジションが分からない
とりあえず小春ちゃんとラブラブなのか、なるほど!←
『やっぱり千歳先輩おりませんね。師範も休みらしいし…つか何で謙也さん俺の隣座るんスか』
『べ、べつにええやんけ!』
…ここはいつも通りか
『羚奈、こっちおいで』
「瑞稀…」
こんなカオスな中でも平然としてる瑞稀って一体…
てか目立ちすぎでしょ、この集団!
そうしてテニス部との謎なお昼休みが始まったとさ
-----------------
賑やかだなあ…
前の学校でもこんなに賑やかなお昼休みは過ごしたことがない
これが四天宝寺中学校かー…
私はしみじみと大阪の空気?を実感しながら、ふと時計に目をやった
「あ、私そういえば職員室に用事あるんだった!」
『ああ、せやったら俺も行くわ』
私が立ち上がると、白石くんも椅子を引いた
『なんやー?白石と羚奈姉ちゃん、もう行ってまうんかー?』
「ごめんねー、金ちゃん。その、みんなも…今日はありがとう。楽しかった」
金ちゃんの頭を撫でて、私は白石くんと並んで食堂を後にした
------------------
『ええ子やねえ、羚奈ちゃん』
『最初はめっちゃキョドってはりましたけどね。…先輩らがうるさいから』
『光!…でも、俺初めてちゃんと水瀬さんの笑顔見たわ。教室でもあんま笑わんねん』
『俺はまだ認めとらんからな!小春も『ユウジ!ええ加減にせえや!』…すまん』
『何でやー?わい、羚奈姉ちゃん大好きやで!!めっちゃええ人や!』
『…まあ、あんまりちょっかいかけたらんといて下さいよ』
『やだー光くん!や・き・も ・ち?』
『…ちゃいますわ。』
…その後の食堂ではそんな会話がなされたとか何とか
口調が分からない\(^o^)/
千歳はそのうち出てきます
銀さんと小石川は…どうだろう←