短編 | ナノ


決め手



「女が告白されてOKする決め手って何なんじゃ?」

「は?」

「じゃから、決め手って何?」

放課後、提出し忘れた課題を教室でやっていたら同じクラスの仁王くんに突然そう聞かれた
いやいや、あなたならその辺の女子なら誰でもOKすると思うんだけど

「どれだけ本気かじゃない?」

「ほぅ」

何真面目に答えてるんだ私

「その告白からその人の自分に対する思いが伝わってきたら付き合うんだ、と思う」

「そうか…」

少し考えるような仕草をする仁王くん
私、課題やっていいかな
仁王くんにいきなり話しかけられたからさっきから全然進んでないんだけど

「古西」

「へ?」

よし、課題をやろうとした瞬間、突然仁王くんに名前を呼ばれた

「お前さんが好きじゃ。付き合って?」

「…」

いやいやいやいや
何を言ってるんだこの人

「冗談…」

「冗談なんかじゃないぜよ」

ぐい、と仁王くんに引き寄せられて
耳を胸に当てられる

ドッドッドッドッ

「俺の本気、伝わったかの?」

「…伝わっ、た」

顔を上げれば少し顔を赤くして
満足そうに笑う仁王くんがいた





塾の先生が言ってた内容www
塾はネタの提供所です←
ちょっとピュアな仁王くんもいいっすね
おいおい中学年なつっこみはないはず!!

では今回も読んでいただきありがとうございました

荊姫


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