10000hit*一言にときめく | ナノ
待ってろ
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「嘘……」
白石の前で愕然とする私
『あちゃー…まさか被るとはなぁ。どうするん?』
去年の夏、私は四天宝寺中学校男子テニス部の3年生マネージャーとして、白石たちと一緒に全国大会へ行った
引退・卒業して、今は白石や謙也と同じ高校で、またテニス部のマネージャーを務めている
「ほんまに、再来週の土曜日?」
頷く白石に、私は深いため息をつく
そう、その日は
私の可愛い後輩であり…彼氏でもある財前光の近畿大会の日だった
白石の跡を継ぎ、今は部長として頑張っている彼氏の晴れ舞台
絶対見に行くつもりだったのに…まさか自分たちの大事な試合がかぶるなんて…!
「…光に電話しないと」
せやな、とだけ言って白石は部室へと戻っていった
途端に手の中の携帯が鳴る
"着信 財前光"
光…
いつもなら大喜びで電話をとるのに、今日は何だか気まずい
「…もしもし」
『こんにちは、那美先輩……って何かあったんですか?』
私の声がものすごく暗いせいか、光が心配そうに問う
「あのな…近畿大会、見に行けんくなってん…こっちの試合と被ってもて…」
『………』
「ごめんな、せっかく光の晴れ舞台やったのに…」
すると電話の向こうからはため息が聞こえてきた
『…何や、そんなことか…びっくりしたわ』
「え?」
『去年言うたでしょ、"来年の全国、見に来て下さい"って。近畿大会で終わらせるわけないでしょ、せやから安心して下さい』
「光…」
頼もしい言葉には、光の揺るぎない自信が溢れていた
『ま、那美先輩に会えへんのは残念やから…さっさと勝って俺から会いに行ったりますから、待ってて下さい』
「うん…」
何だか胸がくすぐったくなって、思わず笑いそうになる
『…なんでそこで笑うんすか』
「いや、その…光も成長したなって」
『アホか』
私の照れ隠しに、光はいつも通り呆れながら返事をする
でも、本当に…
「ね、光」
『何です?』
「待ってるから!」
『…はいはい』
君が会いに来てくれるなら、私はずっと笑顔で待っていられる
生意気だった後輩は、こんなにも愛しくて、頼もしい彼氏に
「よし、私も頑張らなきゃ」
電話を切って1人気合いを入れ直していると、着替えを終えた白石が出てきた
『…相変わらず仲がええみたいで』
「うっさいな…」
『まあ、信じて待っといたりや』
「うん!」
君との"1年差"は意外に大きく感じることもあるけど
生意気で大人びた彼氏は、私を待たせるまでもないくらい、すぐに追っかけてきてくれるから
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これは…何という駄作…
ワケわからん上に読み辛くて申し訳ないです(>_<)
年下彼氏って…いいなあと私は思うんですが、周りはみんな年上好きで寂しいです(´;ω;`)←
まとまりのない話ですが、お読み下さってありがとうございました!!
美月
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