赤色ハニー | ナノ

銀髪との出会い

「…」

今日は入学式
新入生はまず自分のクラスを確認して教室に行き
そこで今日の流れを説明されてから入学式の行われる体育館へ向かう
私のクラスはE組
教室には既に大分人が来ていて自己紹介をし合ったりして話してる
まぁ私は一人だけどね!!
そりゃこんな入学早々赤髪の人に話しかけないよね!!
友達作るためにも自分から話しかけないと駄目だってわかってるをだけど…
残念ながら私は自分から話しかけることのできないヘタレだ
小学生のとき友達が少なかったのもそのためである
あと何より話しかけてくる子はお兄ちゃん目当てとかで友達と言えるほどに仲良くはなれなかった
本当、どこまでも妹の邪魔をしてくる兄だな

「…って、あれ?」

気づけば教室には誰もいない
私がいろいろ考えてたりしたうちに先生がやってきてみんな体育館に向かったらしい
私そんなに長く考えてたのか…っていうか体育館の場所私知らないんだけど

「どうしよ…」

とりあえず教室を出てみる
どのクラスももう行ってしまってる

「と、とにかく出よう」

校舎を出るけどやっぱり体育館の場所は分からなくて
くそう、広いな私学

「どうしたん?」

「へ?」

色気のある声
思わず声のする方を見ればそこには
声に似合った容姿の銀髪の人がいた


 


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