赤色ハニー | ナノ

偶発的迷子と作為的迷子


部活も終わって放課後、彩先輩と備品の買い出しに来ていた
彩先輩はもちろん、なぜか仁王先輩にお兄ちゃん、切原先輩までいる
仁王先輩は遅刻、お兄ちゃんと切原先輩は部活中ふざけたっていう理由で幸村部長の怒りを買い、私達の荷物持ちを命じられたのだ
5人で来たのは近くのショッピングセンター
いろんな店が入ってるからだいたいのものはここで揃う
その便利さからか、平日にも関わらず人が多い
人が多いってことはそれだけはぐれやすかったりするわけで、うん、つまり今の私の状況を簡単に説明するなら

迷子です

なんでいつもはぐれるかな
団体行動が苦手すぎる
しかし!!今回は前の動物園のときとは違う
ちゃんと携帯があるから連絡…

「おー、おったおった。緋奈ー」

する前に発見されました

「仁王先輩」

私に向かって歩いてくる仁王先輩の名前を呼ぶ

「ようはぐれるのぅ、お前さんは」

「すいません。仁王先輩はよく私を見つけますね」

「そりゃあのぅ」

さらっと私の髪を撫でる
まぁいつものことながら目立つってことか

「探しにきてくれたんですか?」

「んー、まぁそうなんじゃが…」

にやっと仁王先輩は笑う

「はぐれてきた」

「はい?」

っていうかはぐれてきたって故意ですか

「何してるんですか!?お兄ちゃん達探してますよ!」

「じゃろうな」

「とりあえず連絡…」

携帯を開いて、閉められる
もう一度開いて、閉められる

「…仁王先輩」

「ええじゃろ、まだ。せっかく二人なんじゃき、ちぃっと遊ばん?」

多分彩先輩とか心配してるんだろうな
っていうか買い物…けど、
仁王先輩がすごく楽しそうだから

「ちょっとだけですよ」

少しくらいいいかなって思ってしまった



長くなりそうなのでここで切りますm(_ _)m
緋奈ちゃん名前全然出てきてない…
名前を入れるタイミングのわからない私です
ただ仁王って勝手なイメージ普段あんまり名前呼ばずにここぞってときに呼びそうだな、と←言い訳
次回はたくさん入れたいです

ではありがとうございました
できるだけ早く続きを書きます!

荊姫
 


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