09.09≫追記




一通りGK読み返してました。石田です。
過去編を読んだ後に若い巻を読むとなんだか、うあぁ…ってなりますね。

忘れられないのは、田沼さんが「あの達海が監督になってこの町に帰ってきたんだ」ってシゲちゃんに叫ぶシーンなんです。
10年って思ってるより長いと思うんです。赤ん坊が九九を言えちゃう小学生になりますもんね。
ちょっとした記憶だったら忘れちゃうくらいの時間ですよね。自分達のことを夢中にさせてくれた存在も、もうとっくに思い出になってて、「あの頃のETUは…」って風に遠い昔に思いを馳せることもなくなった頃。そんなときにかつての大スターがまた、立場を変えて帰って来てくれる、こんな嬉しいことってないですよね。ほんとに嬉しくて堪らなかったと思うんです。
書きつくせないような計り知れない思いがたくさんつまった一言だなぁと思うんですよ。
そうなってくると、笠野さんが、達海さんが監督としてピッチに立っているのを見たときもまた、どうしょうもない気持ちにさせられるんです。
みんなもう、達海さんのプレーを見ることはないと思ってたんですから。

達海さんって全く歳をとらない人だから、みんな、ちっとも変わってない達海さんを見てあの頃の気持ちを鮮明に思い出すんでしょうね。


日本を出るとききっと独りぼっちだった達海さんは帰りの飛行機、後藤さんと有里ちゃんと一緒の日本への帰路で何を思ったんでしょう…。
過去編は第三者視点で語られていて、達海さんの心情をちゃんとはかり知ることが出来ないのがまた、胸に迫るんです。
だめだ、達海さんの過去編は切なすぎて悲しくなってしまう…。






「俺はジジイになるまで現役やるんだ…、」

何気無いから余計に泣きました…



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