「いい加減にしろ、ライオンヘアー」
「それはお前だペンギンアイパッチ」
「どっちでもいいから離せ」
「「それは出来ない」」
「……はぁ…」
さっきから睨み合いをやめない二人。そして、何故か後ろから源田に抱き着かれて、左手を佐久間に捕まれてる俺。誰か俺を解放してくれよ。
てかなんで源田いんだよ。お前昨日電話した時まだ日本にいたじゃん。
「ヘタレのくせに腰に手回してんじゃねぇよ」
「お前はペンギンの手を握ってヨチヨチ歩きでもしてろ」
「「っ、もういっぺん言ってみろ!」」
仲いいな、お前ら。そんなに仲良しこよしなら二人でどっか行ってくれよ。そしたら俺も一人でどっか行くからよ。
「「不動はどっちがいい?!」」
「は?」
なんか知らぬ間に話が進んでんだけど…
てか聞いてねぇから分かんねぇし。
「で、どっちなんだ!」
ズイと迫って来た佐久間の顔がマジ過ぎてこえぇ。
「いや、だから何」
「だーかーらっ!俺と源田、どっちなら嫁に行く?無論、俺だよな」
「いや、俺だろう」
「とりあえずテメェら二人とも死ね」
何がどうなったらそういう話になんだよ。つか、俺もテメェらも男だろうが。
「俺は男に嫁ぐ趣味はねぇよ」
コイツらもそれぐらいの常識はあるよな。
「「よしわかった」」
よかった。そうだよな。それくらいは…
「「今からちょっくら女になってくる」」
「期待してたわけじゃないんだからな!」
そうだ、最初っからコイツらになんか期待してねぇよ。
「女になるなんて無理に決まってんだろ。
お前らの頭なんか凍てつく闇のナンチャラにさらされて吹き飛べ」
誰かぁ…誰でもいいから韓国の厨二病連れて来いよ。
「不動、凍てつく闇なんて厨二病もいいところだぞ」
「そろそろ現実を見なきゃいけないぞ」
「お前らに言われたら、世も末だな」
なんかペンギンアイパッチが肩に手を置いてきたんだけど。てか何その哀れむ言い方。
手が汗ばんでるよ。ハァハァ言ってるよ。怖いよ!
ライオンヘアーもさっきより密着してるし、なんか息荒いって!
「さて、今すぐ女になるのは流石に無理だが、いずれはなるぞ。
だから不動、佐久間明王になれ!」
「俺もいつか、必ず女になる!だから、源田明王になってくれ!」
真顔で言えるコイツらが怖くて仕方ないです。
この世に君は
一人だけ。
だから絶対譲れない!
END
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3000HIT企画リク
源田と佐久間で不動取り合い。