「ねぇチャンスウ」
「なんですか、アフロディ」
「僕が一番好きな君ってどんな君だと思う?」
唐突の問い。しかし問われたところで、チャンスウがそれに答える術はない。
それほどに、このアフロディという男は読めない。
「さぁ、私に聞かれても…」
「そうか、分からないのか…君も大概バカなんだね」
「すみませんね」
「謝ることはないよ。ただ僕、バカは嫌いだよ」
「……そう、ですか」
顔をわずかに俯かせるチャンスウ。それをアフロディは微笑みを浮かべ見つめていた。
(嫌いなんて嘘。僕はどんな君でも愛してるよ)
僕の嘘で君が傷つく。そういうの、好きだな
傷つく君がたまらなく愛しいんだ。
嫌いなんて嘘だよ、と呟く僕に、君はどんな顔をするのかな。
END
−−−−−
カッコイイ照美と可愛いチャンスウが好きです。