‡諸注意‡

悪ノ娘の替え歌です。内容はまるで違います。

リン→蔵
レン→謙
KAITO→幸
ミク→副

※位置的に違う部分があるかも知れませんが、そこはツッコミ無用です。
蔵リンと謙也が若干酷い人です。

タイトルの読み方は『あくのつづり』です。

これを読んでokな方はどうぞ。




















「んん〜っ絶頂!」


むかしむかしあるところに
絢爛豪華な王国の
頂点に君臨するは
齢十五の王子様


眉目秀麗なその容姿
色香を纏った左腕
男も女も境なく
隣を狙い近付いてく


手に入らないモノなど無い
周りはいつも人に溢れ
俺に靡かぬ奴などは
この国にはいない


「んん〜っ絶頂!」


毒ノ華 可憐に咲く
鮮やかな彩りで
周りの些細な草花は
嗚呼 毒素に魅せられ朽ちていく


ある時見付けた王子様
自分に靡かぬ彼のこと
だけども彼は隣国の神の子を名乗る彼のモノ


初めて感じたこの痛み
ある日召使呼び出して
小さな声でこう告げた
『必ずアイツを手に入れる』


静かに頷く召使
静かに開かれた唇
そこから零れた真実に
瞳は開かれる


『俺も、アイツが欲しいねん』


毒ノ華 可憐に咲く
狂おしい彩りで
二つの花弁が合わさって
嗚呼 魅惑の蕾が華開く


彼の身をこの手にすべく
召使一人隣国へ
そこで出会った彼の笑み
再び心を奪われる


つのり燃え上がるこの想い
彼の叫びなど聞き入れず
隣国を抜けた召使
神の子の叫びも小さく


ついに手に入れた欲しいモノ
二つのグラスがかちあって
光を纏いし彼の瞳(め)は
暗く闇に堕ちる


「ごめんな……精市…」


毒ノ華 可憐に咲く
悲しげな彩りで
彼等の求める幸せに
嗚呼 光は狂喜に染まりだす


むかしむかしあるところに
絢爛豪華な王国の
頂点に君臨してる
齢十五の王子様


歎きの声は掻き消されて
瞳の雫も枯れ果てた
神の子愛したその彼は
狂気を纏い可憐に舞う


そして隣国の一室では
一筋歎きが頬伝う
張り裂ける怒り胸に秘め
一人天を仰ぐ


「ごめんっ…健二郎っ…!」


毒ノ華 可憐に散る
鮮やかな彩りで
魅せて魅せられて交わって
嗚呼 最後に笑うは誰なのか…







悪ノ綴

欲しいモノは手に入れる…どんな手を使っても。


END

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