「上様、よろしかったのですか?」
酌をさせているなまえにそう尋ねられたリヴァイは、真っ白な絹の布団の上で胡座をかき、盃を傾けている。
本来ならば今日は同盟を結ぶ縁者の城に、他の城主達と共に招かれていた。
「何を申しているのだ、なまえよ…俺は流行り病に掛かりこうして臥せっている…何か問題があるか?」
そして酒を口に含み、ごく、と喉を動かした後、ニヤリと笑った。
誘いの書状が届いた段階で、彼はどうせ頭の悪い連中が集まり権力争いの下らない策を講じているに過ぎないのだから行く必要はない、と断じていた。
実際今回は「流行り病に掛かった故、代理の者を送る」と家老を寄越している。
リヴァイは盃を置くと、なまえに向かって座り直した。
はだけた着物からたくましい胸が覗いていたので、彼女は思わず赤面した。
「なまえ…近く寄れ」
はい…となまえがリヴァイへおずおずと寄っていくと、彼は待ちきれぬ様にその腕をぐい、と引き寄せた。
「あっ、、」
彼女を腕の中に納めると、リヴァイはほくそ笑んだ。
「流行り病もお前を抱けば治る…昨日も抱いておけば良かったな、なぁなまえよ」
リヴァイはゆっくりとなまえを布団へ横たえしげしげと彼女を見つめると、満足げにその首筋へ顔を埋めた。
完(えっ)