兵長と守銭奴/11*R18


戸口からベッドまでの間には、彼らの服が点々と重なるようにして道ができている。
ベッドに横たわっても、2人は扉口で始めたキスの続きに夢中になっていた。
彼に胸をまさぐられ、僅かに離れる唇の間からは湿った彼女の吐息が漏れ出る。
リヴァイからすればなまえの様子は見たことが無い位にこれからする行為を待ちわびているように見えたし、なまえからすれば、自分に応えて熱たっぷりに絡みつくキスをするリヴァイの上気した顔がひどく扇情的に見えた。

(――――ああ、私、欲情してるんだ)

淫らな感情が激しい渦のようになり茹だる頭の中で、彼女は思う。

(リヴァイ兵士長に、、)

彼だから今日、一緒にいてほしかったのだろうか。
それとも彼のところへ転がり込む良い口実ができたから、自分は今ここにいるのだろうか。
どちらにしろ、自分は彼を求めて今ここにいる。
なまえは綴じていた目を開くと、目の前の彼を熱く見つめた。

「もっと・・・ほしいです。リヴァイ兵士長、、」

目の前の熱視線にリヴァイもまた、のめり込みながらもどこか冷静な部分では、明らかに様子のおかしいなまえに何か大変なことがあったのではないかと案じている。
それでも彼女がいま自分を求めているのも、事実だ。

「・・・いいぜ、守銭奴・・・お前に全部やるよ。それでいいんだろ?」

再び唇を合わせると、リヴァイの舌は彼女の上顎をなぞった。

「、、ん、ぅ、、」

ぞくぞくする甘い刺激に肩を小さく震わせて、なまえは気持ちよさそうに声を上げる。
舌を掬い上げられれば、ますます悦んだ。

するすると、なまえの手がリヴァイの彫刻のように固い身体を伝いながら下りていく。
やがてとっくに硬くなっているソレに触れながらも思わせぶりにそれを通り越し、その下にある柔らかな部分を包み込む。
弄ぶようにして触れながら、反対の手で待ちわびていただろう硬いモノをやさしく掴むと上下に動かした。
情熱的なキスを受け止めながら、自分ももっと彼を気持ち良くしてやりたい、そして少し性急に、その先をねだる気持ちもあったのだろう。
しばらくするとなまえは自ら唇を離し、少し身体を起こすと、彼の首筋から鎖骨へ口付けをしていく。
たくましい胸、腹を通り、やがて触れていた彼自身へとたどりつくと、戸惑っている様にも見えるリヴァイの表情を少し見た後、そこへも口付けをした。
先端に軽く、ちゅ、と音を立てると、それは僅かに動き、健気に反応する。
確かに彼は気持ちいいのだ、となまえは嬉しくなって、先端から下の方へ向かい、次々と口付けをしていった。
リヴァイは少し身体を起こして、自らに口付けるなまえを珍しげに眺めている。
彼女にこうされるのは、随分久しぶりのことだ。
確かあの時もなまえは酔っていたような、と薄く、記憶を引き出していた。
なまえは丁寧に彼自身の下にある柔らかな部分まで口付けを終えると今度は半分それを口に含むようにして、湿った口付けをしていく。
ぴく、と身体を反応させながら、リヴァイは何だか目眩がするような気がした。
なまえが自分のソレを、まるで愛しむようにして愛撫をするので。

「、、っ」

今度はなまえがそそりたつ彼自身を横からくわえ込むようにした時、今度はリヴァイが、小さく声を上げた。

「・・・気持ちいい、ですか?」

自分のモノに顔を擦り付けなまえが彼を見つめる倒錯的なその姿に、リヴァイはそうだとしか答えられない。

「ああ、これからもっと良くしてくれるんだろ?」

なまえは「ええ」、と返事をするように睫毛を伏せ、彼自身をくわえ込むようにして口を動かしていく。
ぞくぞくとしながら、リヴァイは続けた。

「なぁ、なまえ。俺にもくれよ・・・お前のを」
「・・・・・・」

少しの間の後、なまえは腰を上げ、恥ずかしげに彼の表情を確認するようにしながら、・・・本当に何ということだろう。リヴァイに求められるまま彼の頭を跨ぐと、彼自身を今度は上からすっぽりとくわえ込んだ。
その快感にぞくぞくと身悶えながらも、リヴァイは眼前の光景に満足気に笑む。

「綺麗だぜ・・・なまえよ」

そう言うと彼はなまえの腰をしっかりと掴み、彼女自身を自分へ引き寄せべろりと舌をなぞらせた。

「っ、ん、、あぁ・・・!」

その快感に、なまえは背中をしならせ思わず大きく声を上げる。
それでも彼女も負けじと、彼のモノをしっかりと上から自らの口の中にぎゅっと押し込んでいくように、今度は完全にその中に咥え込んだ。
リヴァイの口からも甘い息が漏れる。
なまえが上下に頭を動かせば、その快感に彼も身体が甘く痺れる感覚に陥った。

「リヴァイ、へいしちょ、、き、気持ちい、です・・・!でも、、気持ち良くて・・・、」

いつもは恥ずかしがってか快感をストレートに口に出さないはずの彼女の言葉にリヴァイはニヤリと笑う。
なまえは気持ち良さに邪魔されてうまく彼を舐めてやれないと訴えたいらしいけれど、彼はそんなことは一向に構わない。
彼女の反応が良いところを舌を窄めて更に丁寧に刺激すれば、なまえは思わず腰を浮かせ、快楽に押されるままに喘ぎ声を漏らした。

「っあ、、そこ、ダメです、、!」

彼女が声を更に上げた場所を、彼女が善がる声とは裏腹に逃げるように浮かしたがる腰を抑えながら、リヴァイはもっと攻める。

「・・・、っ、あっ、あっ、だ、、め・・・っ!!」

びくびくとなまえは痙攣するようにして快感に身体を震わせる。
リヴァイは彼女の下腹部を抑えるようにして、そこから溢れるものをじゅるじゅると、(恐らくわざと、)いやらしく音を立てて吸った。
彼に攻められてなまえのリヴァイに対する“ご奉仕”はすっかり中途半端になってしまったけれど、それ以上に彼は満足げに笑みを浮かべている。

「今度はこっちで気持ち良くしてくれよ、なまえ」

恥ずかしさに顔を覆うなまえの手を優しく避けると、リヴァイは彼女にキスをした。


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